【 飛行機模型 】
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2005年2月18日金曜日の製作記
エアインテーク地獄・・・
デザインナイフを手に、キクメンは戦った・・・
力の限り、魂が折れつき、地の塩 と化すまで・・・戦った・・・
( 地の塩:古代キリスト教用語 )
だが、神は・・・
現実という名の神、運命という残酷な神は、キクメンに試練を与えることを止めはしなかった・・・
幾多の哀れみと、幾多の悲しみ、幾多の挫折・・・
悲しき波止場の灯火に、吹きすさぶ冷たい風は、かの大地より運ばれし死の風か・・・
・・・そして、それ以外にも困難、邪悪な災いは同時多発的にとめどもなく現れ、旅するものを死にいざなう。
それでも冒険する者は、力一杯力を込めて押してみた・・・
力の限り押せば、きっとスキマは閉じる。
力と接着剤さえあればかならず溶けてくっつくハズだ。
そう信じて力を振り絞った・・・
だがしかし、冒険者の勇気を振り絞った抵抗は無残にも打ち砕かれ、
冒険者の魂を絶望の恐怖、底の無いアビスへと落とし入れ、心をかの大地、酷寒の大地のごとく凍りつかせる。
だが、人よ、冒険者よ、それでも恐れてはならない。
愛する冒険者よ、勇気ある冒険者よ、知恵を・・
人が背負うた罪にして、最後の希望、 「 知恵 」 を呼び覚ますのだ。
そして、それを行使することをためらってはいけない。
勇気を・・・絶望の底に見を委ねてしまう甘美で悲しい逃避に打ち勝つのだ。
冒険者よ、今こそ、今こそ、剣を取れ・・・
涙が頬をつたい、冒険者は今、真の勇者になろうとしていた。
二度と美しい音色を歌うことの出来ないヒバリがいた。
ドロドロなる醜い邪悪な物の中で、必至に歌おうとするヒバリがいた。
Lark’s Tongues in Aspic ...
冒険はまだ続く・・・
冒険者は何のために冒険を続けるのか・・・
死に至る病と知ってなお・・・
そっちへ行ってはいけない!
そっちは獣のバルド!
( バルド:チベット死者の書(バルド・トェドル)より )
冒険者はしばしの休息、疲れを癒す眠りについた。
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