【 アホンダラ達の空 】

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◆◆◆ おひれ はひれ vol.2 ◆◆◆

前回のアホンダラは コチラ

ここは辺境ショッパイヤ高原。
激闘続くチョリなどとは違い、小規模な戦闘が散発的に行われている地。
最前線からほされたけれど、結局飛ぶことから逃れられない猛禽どもが今日も獲物と、ちっぽけなロマンを求めて空へと飛び立っていく・・・



おい皆!来て見ろよ!すっげぇ新型機が来てるみてぇだぜ!

うおースゲェ!新型だ!

ホントだ!新型だ!新型万歳(ワンソイ)!万歳(ワンソイ)!

パイロット:弱ったな・・・これ、別に新型でもなんでもないんだが・・・

<数日前・・・>

若手整備兵:やっぱ最近のハヤリはカナードっすよ、カナード!

パイロット:そうなのか?

若手整備兵:そうですよ!カナードっすよ!

パイロット:ふーん・・・

若手整備兵:ですからね、つけましょうよ、コイツにも。

パイロット:え、なんでそうなんの?

若手整備兵:だって、カッコイイじゃないですか!それに多分運動性も向上しますよ!

パイロット:多分って・・・そんな第一勝手にそういうの付けて大丈夫なのか?(というより性能バランス崩すんじゃないのかなぁ)

若手整備兵:大丈夫ですって!自分板金工作得意っすから!

パイロット:板金って・・お前・・・



一応軽く制止はしたものの、次の朝パイロットが搭乗する時には既にお手製のカナードらしきものは既に取り付けられた後だった。

仕方がなくその機で任地へ向かったが、途中すれ違う者達がこの機体を見るに付けうわさ話はどんどん膨らんでいき、謎の新型機ということになっていた。

ほとんど新しい刺激の少ない辺境の地では何か刺激を求める心理的バイアスが働いてどんどんうわさ話が誇張されていったのだろう・・・

緑一面の草原の大地は今日も平穏であった・・・



◆◆◆ 製作者:キクメン 「 F-8 II フィンバック 」 ◆◆◆















◆◆◆ キット解説と製作後記 ◆◆◆

トランペッター製 1/72 F-8 II フィンバック



前回に引き続き尾ひれがチャーミングなその名もズバリ「フィンバック」を作りました。
ちなみに本国では殲撃−八II(殲撃8II)「ジエン・バーツー」というそうです。
ココ を見るとデビュー自体は新しい機体なんだけど、性能はいまいち1世代前のような感じなのでショッパイヤでの登場としました。

で前回も書いたけど、せっかくのチャーミングな尾ひれなんだから展開した状態の方がイカしてるだろってことで今回も飛行状態での製作にしました。
ところがこのキットも駐機状態での部品構成のため、エアブレーキや車輪格納庫扉を閉じようとしても全然ピタッと合いません。
なのでプラ版と黒い瞬着でもってスキマ埋め作戦を敢行しなければなりませんでした。






あと、トラペのキットでの最大の難敵は離型剤でありまして、コイツも結構離型剤が強く残っているパーツがあります。
ミサイルなんて塗料がはじかれまくりましたよ。

パーツ一個一個の抜きの精度はイマイチ荒さが残るけど、表面に彫られたモールドやリベット痕などは大変よろしくE〜感じです。
だからこそ部品の合いはピッタリして欲しいのですが、そうはいかずやっぱりやすりがけで消えてしまう個所はあります。

さて、完成させてみますと改めてそのデカさが際立ちます。MiG−21をベースとかいっときながらはるかにデカイです。
戦闘機っていうよりも一昔前の要撃機って感じですな。




機首周りに合計4枚のカナードっていうかフィンを取り付けました。
当初は思いっきりネタで付けていたものですが結構気に入ってしまいました。



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