【 アホンダラ達の空 】
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◆◆◆ ラスアン・クイーン ◆◆◆
イシケン軍が打ち上げた宇宙ステーションが落下してくる
( 事の発端は コチラ を参照のこと )
そもそもはイシケン軍の失態であり、事後処理はイシケン軍で行うのがスジなのだが・・・
個人の利権やら国の威信やら諸所の事情やら、まぁ色々裏事情が絡んだ結果、
イシケン軍、キクメン軍が共同で処理に当たることになってしまった。
先行したキクメン軍の情報によると、落下物は高度、速度、進入角ともに予定通りとの事、
予てよりの準備に基づきイシケン、キクメン両軍は作戦に投入する戦力を整えていた。
ブリーフィングルームには、両軍の迎撃機と両軍の「AWACS」の要員が集結していた。
その中に、小柄な美少女が紛れ込んでいるのに気が付かない者は一人もいなかった。
まるで人形のように可憐な少女、さしずめラシアンプリンセスといったところであった。
はじめは、関係者の子弟と思われたその女性が今作戦でAWACSで指揮を執ると聴いた瞬間
室内に異様などよめきが起き、それを静めるには両陣営のTOPの咳払いが必要だった。
そして両陣営のTOPによる共同声明によって作戦開始が通達された
世紀の作戦の開始である。
「ねぇねぇ、作戦が終ったら、お茶でもしに行かない、お茶よりお酒の方がいいのかな?
ウオトカなんてしらけることは言わないでね、女の子らしくワインかカクテルだよね。
良い店があるから行こうよ、絶対行こうね。約束だよ!」
キクメン軍の攻撃機隊員はマイケル大尉と言う何処にでもいるようなステレオタイプの人間だ。
アリーシャ:
「大尉、いい加減にしてください、現在は作戦中です、私語は謹んでいけませんか?
それに、そのようなお申し出は・・・困ります。」
AWACSに乗機しラスアの現場指揮を担当するのは「アリーシャ・ミンクス少佐」である。
大尉:
「そんなこといわないでさーデイトしようよ〜、世界は愛で救われるんだよ〜」
アリーシャ:
「本当に困ります、私は・・・」
「どういうことでしょうか、キクメン軍は作戦中の私語を許すのでしょうか?」
作戦補佐を担当するアレクセイが一言漏らしてしまった。
アリーシャ:
「アレクセイさんも・・・私語はいけませんよ」
アレク:
「も、申し訳ございませんでした、コマンダー」
異常に緊張するアレクセイは彼女との付き合いが長く、何かに怯えているようだ。
大尉:
「じゃぁ、僕のミサイルが衛星を撃墜したら、デートって事でいいよね」
アリーシャ:
「大尉、作戦中です、今は我が軍の攻撃シークエンス中です、無線の使用は控えてください。」
「イシケン軍機ランサー1、ミサイル発射シークエンス・スタート、カウントダウンファイブからお願いします」
イシケン軍機:
「ランサー1了解、カウントダウン 5・4・3・2・・・・ブレイクブレイク!!」
共同作戦にあわせて共通語を使用している、しかし1はワンでありブレイクと言う発声は予想外であった。
カウントダウンが中止された、と同時に、突然キクメン軍機からミサイルが発射された。
大尉:
「2・1・発射!!・・・それいけ!!僕のラブアロー、デートの約束よろしくね」
キクメン軍機が発射体制のイシケン軍機の前方に突然躍り出て、ミサイル発射の邪魔をしたのだ。
アリーシャ:
「大尉何をなさるんですか、作戦手順に従ってください、今は大尉はバックアップです。」
大尉:
「いいじゃないの誰がやってもさ〜、それに僕が落とさなきゃデートできないしね・・・」
アリーシャ:
「アレクセイさんミサイルはどうなりました?」
アレクセイ:
「ミサイルは目標に向かっていますが速度が足りません、軌道交差します、ミスヒット!失敗です」
大尉:
「いや〜、ごめんごめん、次、次行ってみようよ、俺の僚機が上手く行ったらデートって事で」
アリーシャ:
「・・・・・・・・お黙りなさい!!私に恥をかかせるおつもり!いい加減にその卑しい口を閉じなさい、」
「それに先ほどから聞いていれば貧相の欠片も無い無駄口を・・・卑しいにも程があります!!」
大尉:
「なんだ突然何!?お高くとまりやがって、ラスアの小娘の分際で!!」
アリーシャ:
「ハー・・・これだから下賎のものは手に負えないのよ、アレクセイさん、例のものを・・・」
アレク:
「はい、かしこまりました、スイッチ入ります」
「ギーーーーーー・ピーーーーー・ガガーーーーーーーー」
(無線から流れす120デシベルの騒音)
大尉:
「ぎゃー!!」
アリーシャ:
「私に逆らうとどうなるか・・・ご理解いただけまして?」
大尉:
「コイツ!何しやがるんだ!!」
アリーシャ:
「アレクセイさん、お仕置きが足りないようですね、続けてください。」
「ギーーーーーー・ピーーーーー・ガガーーーーーベギョベギョーーー」
「ギーーーーーー・ピーーーーー・ガガーーーーーズガガガーーーーー」
(120デシベルの騒音x3分間生放送中!!)
アリーシャ:
「無線チャンネルを変えたって無駄ですわよ、さぁ、自分の愚かさを反省なさい!!」
オートスキャンにより無線回線を変更しながら雑音を撒き散らすAWACS
高出力高性能電波発信機であるレーダーを搭載したAWACSの前では戦闘機のアビオニクスなど玩具に等しい。
大尉:
「ごめんなさい、申し訳ございませんでした、お許し下さい女王様ぁ・・・」
彼女は華麗なるラスア宮廷の末裔・・・その機体の名はラスアンローズ、
そして彼女がラスアンクイーンと呼ばれる女性コマンダーなのだ。
◆◆◆ 製作者:イシケン 「イリューシンA−50Mainstay 」 ◆◆◆
◆◆◆ キット解説と製作後記 ◆◆◆
トランペッター イリューシンA−50
大きいですよ〜、でっかいですよ〜塗料が足りなくなりますよ。
そんな感じの商品がこのイリューシンです。
原型は同社の輸送機で、レーダー円盤を追加してAWACSとして発売されました。
さて、その追加パーツですがやっつけ仕事って感じで出来が悪いです。
ただのレドームなんですが材質も違うし、機体との接点もピッタリしません。
ちなみにこの商品は見えないところには一切気を使いません。
コックピットは椅子も仕切りも何もなし・・・
クリアパーツの向こうはちくわです、エンドが見えちゃいます、
イシケンは仕切りを作ってみましたが、まぁ大雑把もいいところですね。
反面モルドは繊細綺麗、400万画素って感じですし、模型の合いも悪くないです。
値段もトラペ価格で非常にお安く設定されています。
よってイシケンの総評は「買い」と言う感じです、と言うか皆買え!!
あとは写真だねぇ、やっぱり曇りの日では室内灯とデスクスタンドでは光が足りません。
日中は家にいないしなぁ・・・電灯買うか?
まぁそんな事も思ってみました。
謝辞 キクメン殿へ デカールありがとうございました。
赤って言うのがなかなか無くて助かりました。
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