【 MGエクシア製作過程 vol.6 】

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仕上げの第二段階はデカール貼りであります。
自分はなんとなくリアルな兵器っぽい雰囲気が好みなので例外なく貼ります。

メカニックはハロだからメンテナンス時の注意書きなんか必要ないという設定であろうとも、
完全極秘兵器なので、注意書きなどは書かず秘匿するのが原則であろうとも、
そもそもすごい未来なんだから、注意書きなど書かなくとも、専用メカニックゴーグルなり、
コンピュータ端末なりで、各パーツのメンテナンス仕様は把握できようとも、
「なんとなくリアルだから」という理由の前には吹き飛びます。

そもそも、緊急時のことを考えてやはり書いておかないとダメだって。
メンテナンスから戦闘まで完全無人戦闘マシーンじゃないので、
「危ないぞ!踏まれるな!」とか「危ないぞ!はさまれるな!」とか、
「高熱噴射に気をつけろ!」などは絶対に安全を確保するのに必要だと思うのです。





そんなわけで貼り付けましたが、デカール貼りは兵器や工業品にウンチクがあるかないかで、見る人が見ると一発でリアルさが上下します。
ただやみくもに貼るのではなく、あれこれ考えて貼るのであります。
自分は航空ファンやARMSマガジンなどを愛読していたり、陸上自衛隊真駒内第11師団が実家の近くにあったので子供の頃からあれこれ見ていたなど、
これまでの見聞・知識を元に(専門職には到底及ばないけれど)想像して貼っています。
「左右間違えるな」とか「こことここを合わせろ」とか「むやみにさわるな」などあれこれ想像して考えて貼ります。
それがなかなか楽しいのであります。

仕上げの最後はフィニッシュコートによる、塗装面の保護兼、ツヤの統一なのですが、
今回の最大の難点はホログラムパーツとクリヤーパーツであります。


いつもなら、全ての部品を組上げた後にバーッと吹きかけるのですが、
エクシアはデザイン上、クリアーパーツが多く、さらにエネルギーチューブに特殊な透明ホログラムパーツが用意されており、
これらの上にツヤ消しコートを吹き付けるわけにはいかないので、ほぼ全ての部品をバラした状態で、一個一個吹き付けなければなりません。


ちなみに自分は余程のものを除き、ツヤ消しコートしか吹きません。
兵器がテカってるのは所在を敵にさらすようなものなのと、
実物は20メートル近い物のスケール感を出すのには空気遠近法的にもツヤは抑えるべきだからです。

いい加減にいうと「リアルっぽい」からというのが理由です。
中途半端にテカっているのはいかにも「ちゃちい」(おもちゃっぽい)のであります。

ちなみに美術経験者のモデラーによる絵画的手法で塗装された戦闘機や戦車などで、
現実味を演出したツヤのコントロールをした作品を見ますが、そういうのは別格で、見ていてただただ嘆息、ホレボレします。


そんなわけで保有するエアブラシの中でも唯一の大口径(0.4ミリ)のものを使って吹き付けます。
それも一個一個・・・
でも、これを超えればいよいよ完成です。

問題は今回塗装膜が5層もあるのと、仕上げ後にようやく組み立てなので、パーツのハメ込みがものすごくキツくなって、
力任せにハメようとして、パーツが割れないだろうかとか、塗装膜が削れないかとか、組んでみて色の配色の失敗に気付くとか、
デカールの位置がまるで見当違いとかになっていないかという点です。

ここまできて失敗となった場合、取り返しがつかないので一気に奈落の底になりかねないのです。

さ〜て・・どんなエクシアが完成するかな〜!!

いよいよ完成

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