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さらに各部のディティールを見てみましょう。
さすがに表面のディティールの差は歴然ですね。
ビレクはチェコ製ですが、チェコには Su-22 のモノホンがあるんです。
そうです、Su-22 はチェコにも輸出されていたんですね。
だからキットを開発している最中に「アレ?ここはどうなっているんだ?」と、思ったら実機を見に行って取材出来るわけです。
・・そこまでしたかどうかは分かりませんが・・・
ちなみにネットを見ているとこの Su-22 という機体、この機体は既に今となっては古くてどんどん廃棄されております。
で、東欧諸国ではそれが無造作に野ざらしで空き地とかにポツンと捨てられておりました。
そういう映像をネットでたくさんみました。
例えは悪いですが、美少女フィギュアを徹底的に精魂込めて作り出す造形家のような、
そういうすごい入れ込みタマチイを持った原型を作る人がいれば、モノホンを間近で何度も見て素晴らしいキットが出来上がることでしょうが、
まぁモノが Su-22 ですから、そんなことは起きないでしょう。
そもそもバカ売れするようなアイテムじゃないので、(それどころか国内ではスケールキットモデル離れが深刻ですし)
上で書いたような願望は叶うことは無いでしょうが・・・いやいや、それでも世の中何が起こるか分かりませんよ。
◆◆◆ まとめ ◆◆◆
結果としてはグリフォンのキットは買って損したと思いました。
1050円あればかなり有意義なことに費やすことが出来ますよねぇ。
そもそもこのキットを手に入れて、そしてそれからしばらく時間が経過してから初めて、この Su-22 という機体に興味を持ったわけです。
で、本物は一体どういうカタチをしているんだ?と、調べていったわけです。
だから、店頭でこのキットを見つけたときは、ただ単に珍しく、スジボリのキットだったというだけで、買ってしまったのであります。
もしも購入前にこの機体のカタチはどういうものか知っていれば買わなかったかもしれませんが、
やはりここはひとつ 「 博物学 」 ということで、買って手にしたからこそ知ることが出来たという学習費ということにします。
無駄にそこそこ収入があるというのは怖いですネェ・・・
ちなみにグリフォンの Su-22 は実機には似ていませんが、
アカデミー製( 100円ショップダイソーでも売っていますね ) の1/144のキットには酷似しております。
何かしらの因果律を感じます。
また、もう一方のキット、ビレクの Su-22 ですが、こちらはカタチ的にはまぁなんとか許容範囲ですが、
模型としての出来は実は結構キツイです。
部品と部品の接合部はあちこちスキマだらけだし、ところどころディティールがつぶれかけています。
まぁしかし繰り返しますがカタチは悪くないので、ちゃんと完成させればそこそこのものが出来上がるんじゃないでしょうか。
しかも値段も中古価格で安かったですし。
それにしても、ロシアのジェットの軍用飛行機はあまり出来の良い物がないですねぇ・・・
さて・・・グリフォンのキットはどうしましょうか・・・
このキットを作るくらいならば、もっとはるかに出来の良い優良キットがたくさん押入れにあるので、
これに時間を割くくらいならばそれら優良キットに時間を割いたほうがマシです。
そういう理由で恐らくグリフォンのキットはそのうち燃えないゴミの日に捨てることになりそうです。
さらば、グリフォン フィッター。
そうそう、Su-22 のキットとしては他にコプロ、ホビークラフト、スメール、イースタンエクスプレス、
パンチラ、じゃなくて、パンテラというメーカーからもキット化されているそうです。
( スメール、イースタンエクスプレス、パンテラのキットは同一金型だそうです )
パンテラのキットは海外の人の完成品を見ましたが、なかなか良好でした。
2005年2月13日、記す。
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