【 アホンダラ達の空 】

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◆◆◆ ロートル・イン・ローカル ◆◆◆

ハァ、まんずべっこ寒くなってきただなやぁ、ウン。

( 注:あくまでもロシア訛りとしてとらえてください )

こったら寒かったら、うめぇこと飛ぶだろうかなぁおい、相棒よぅ。

( 注:ちなみにキクメンは東北弁はよく知らないので方言はデタラメです )



彼、ビクトール・チャンチャンコフは当年もって60歳、いわゆる還暦を迎えようとしていた。

そしてまた彼の愛機、Su-17(22)フィッターもまた、彼と共に歳月を重ね、退役廃棄間近であった。

かつては歴戦の勇士としてその名を轟かせたビクトールも、さすがに寄る年には勝てず、
この北方の大草原の地にて、静かにそのフライトに幕を降ろそうとしていた・・・



おい、相棒よぅ、ワシ達ぁこれまで随分とまぁよーけ飛んできただなぁおい。

この歳だで、こったら寒か日はよぅこたえるのぅお互い、なぁ、おい。

これまでおめぇもよぅけっぱってくれたなぁウン。

わしゃぁおめぇにいくら感謝しても感謝しきれんのう。

イクラ、アフゴン、そしてここ、ミンゴル・・・

( イランとかアフガンあたりで解釈してください )

まんずまんず、ようも今日まで戦ってこれたもんだなやぁ・・・・

これもおめぇさのおかげだなぁ、ウン。

これからあと何度も飛べんけどよぅ、あともうちっとけっぱってくれな、おい、相棒よぅ。

孫もすっかり大きくなったでよぅ、わしももう引退するでよう。

ほんとに世話んなったなぁ、おい、わしゃぁおめぇに会えてほんとによかったでよぅ。



彼、ビクトールに応えるかのように、彼の愛機は多少くすぶりながらも力強い咆哮をあげ、
滑走路にうっすらと積もった雪の絨毯を巻き上げた。

あと数回のフライトで彼も、そして彼の愛機もその役目を終える。

彼らに残された短い人生で、しかし確かに今、この瞬間だけは輝いていた。


◆◆◆ 製作者:キクメン 「 Su-22 M4 フィッター K 」 ◆◆◆














◆◆◆ キット解説と製作後記 ◆◆◆

キット紹介記事は コチラ を読んでください。

ビレク製(イタレリパッケージ) 1/72 Su-22 M4 Fitter K

キャノピーとボディの接合部の合いはパテ修正必至で結構大変でした。

それと、主翼付け根の機銃のところはキットのままではかなりみすぼらしいので、
真鍮パイプなどで自作した方が良いです。

自分は面倒臭いのでカットしてそのままにしてしまいました。

それともう一つ、燃料タンクのところのパイロンと主翼上面スリットとの合いはイマイチです。

それらを除けばパーツの合いは良く、パテ修正をしなければならない個所はありませんでした。

組んだ後のプロポーションは実機のイメージに近く、なかなかグラマラスであると思います。

また、モールドは浅くてダルイですがたくさん彫られているので、スミ入れすれば結構映えますね。

そうはいっても、派手な迷彩塗装をするならいざしらず、
単色グレー塗りではさすがにアッサリしすぎるので、グラデをかけて、
いつも通りデタラメにあちこちデカールを貼って少しでも面の情報量を増やしてアッサリ感を払拭しました。

こうして完成させてみると、いつも通りカッコ E 〜と思ってしまうのですが、
イモムシのようなボディといい、なんとも中途半端な可変後退翼といい、
やっぱりイマイチ垢抜けてない大味なデザインだと思います。

でもフィッター好きにとってはまさしくそこがたまらない魅力なのでしょう。

それにしてもデカイ機体は作りたくないといっておきながら、随分作っているよなぁ・・・

どこに収納すればいいんだチクショー!
(フェンサーとかフランカーに比べればまだまだ小さい方です・・・)


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