シャンペールが飛びだってから数十分が過ぎた・・ 数分前に現場空域に到着していたアンドレアスは、 各種飛行を試していた。 「 おっと、そういえばまだこの新型レーダーを使っていなかったな 」 「 これ・・・かな? 」 --- 同時刻 --- シャンペールはマッハ2の超音速飛行を堪能していた。 「 なんというダッシュ力! さすがに最新鋭だけはある 」 「 ところで、レーダーってどれだ? 」 「 なんだかこの液晶ディスプレイってのがよく分からないな・・・ 」 「 これか? 」 !!! プーッ・プーッ・プーッ !!! 「 な!なんだぁ!? 」 「 UNKNOWN !? 敵か!? 」 そして・・・互いの機体は互いが吐き出す飛行機雲を確認した・・・ 第四世代戦闘機 ステルス機能と高性能レーダーによるアウトレンジ攻撃 だが、今、2人がここで行っているのは、 布と木で作られた戦闘機の頃と同じ、 機銃によるドッグファイトであった。 より強力なエンジン、より軽量化された機体 高機動を前提に設計された前翼を持つダブルデルタ 二人の機体は唸りをあげ、 あたかも二羽の猛禽の戦いの様を呈していた。 しかし、高機能過ぎるがゆえのハイマニューバーにより、 二人のパイロットの身体はきしみ、悲鳴を上げていた。 だが、二人ともやめるわけにはいかなかった。 超至近距離のドッグファイトで、 自分の相手が誰なのか分かったからだ。 |