【 アホンダラ達の空 】
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◆◆◆ キャット空中三兄弟(三男) ◆◆◆
ドッグファイト・サーカスでも一二を争う程人気なのが、
艦上戦闘機による洋上のドッグファイトだ。
温暖なビーチで冷たいドリンク片手に大勢の観客がにぎわうこのショーは、
海と空の鮮やかなコントラストをキャンバスに、
激しく美しい空戦軌道が描くコントレールが大変に美しいショーである。
前回の話は コチラ
もういっつも、いくつになっても兄さん達ときたら、
末っ子のボクを子供扱いするんだから、嫌になっちゃうよ。
いやでもホラ、この一番高性能機体を操れるのは
一番若い三男さんしかいないんですから。
え?うーん確かにそうなんだけどさ。
兄さん達の年齢じゃこの機体はちょっと扱えないかな。
そうですよ、お兄さん達には多少のやっかみもあるんですよ。
この機体を操れる三男さんへのね。
そうかぁ・・・じゃぁ仕方がないよねぇ・・・
ところで三男さん、来週誕生日じゃなかったです?
ウン、そうなんだよ。僕も来週で75歳になるんだ。
・・・
かつて勇名をはせた若き勇者たちが今なお活躍する青き洋上の空。
今日も年老いた最も若き勇者が、
かつての姿を取り戻したかのように大空に舞い上がるのであった。
◆◆◆ 製作者:キクメン 「 F8F ベアキャット 」 ◆◆◆
◆◆◆ キット解説と製作後記 ◆◆◆
ソード製 72分の1スケール F8F ベアキャット
随分前に同じキットを作りましたがいわゆる「簡イ」、簡易インジェクションキットのプラモデルです。
大手メーカーが作るキットとは違い、小さな町工場みたいなところが作っている、
簡易的な射出成型機械で製造されるプラモデルです。もちろん外国製です。
そんなわけで部品の精度や出来について国産や技術水準の高い外国製キットと同等視してはいけません。
こういうマイナーな機体を出してくれるという点だけでも満足しなければなりません。
スキマ産業的な役割なのです。
ってまぁ、それほどいう程酷くはないのですが、そこそこ手のかかるキットです。
カタチもまぁちゃんとベアキャットになっているのでいいんじゃないでしょうか。
実機は非常に高性能な機体なのですが、
ほぼすでに大戦の勝敗が決した頃に登場した遅まきの機体で、
既にジェット戦闘機の黎明期に移り変わっていた時代だったので、
歴史に残る名機にはなりえなかった機体です。
でも性能は折り紙つきなので、戦後にレーサー機のベースになったりしたようです。
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