************ ストーリー前解説 ************ |
古参兵達は現在の状況に業を煮やし、 自分達のスポンサーである企業のトップにかけあったが、 一向に事態を改善する姿勢が見うけられなかったので、 自分達の身は自分達で守れ、を実践することにした。 彼等は金を出し合い、助っ人用心棒を雇うことにした。 が・・・カンパ金で当然そこまでの金は集まるわけがなく、 せいぜい買えるのは型落ちの空対空ミサイル程度であった。 そこで、彼等の世代のパイロット達の頼れる人間にかけあった。 その人間こそ、アンドレアス・キ・クメンの、師匠であった。 彼は傭兵戦闘機乗り達のギルドともいえる義援金活動団体の長でもあった。 |
いやスゲェ、オレ達がここ数ヶ月の間、さんざん苦労してたってぇのに、 この若いのときたら、たった2日で終わらしちまいやがった。 さすが、あの方がよこしてくれたパイロットだ。 とはいえ、こんな若ぇのがこんなチッコイ戦闘機でやっちまうんだから、 世の中もずいぶんと変わったもんだなぁオイ。 ・・・と、皆感心ひとしおだが、2日前はまるっきり正反対であった。 なんだ? 選りすぐりをよこしてくれるもんだと思ってたら、 こんなまだ、おっかさんのおっぱいが必要な実戦経験もないヒヨッコか!? しかもなんだ? こりゃ、タイガー II じゃないか、 こんな型遅れの軽戦闘機じゃ、いくらオンボロだっつっても、 あの Mig21 のマッハ 2 には追いつけねぇぞ。 あん? タイガー II じゃないかもしれないって? じゃ、なんなんだよ? どっちにしろ乗ってる奴といい、この機体といい、 こんなんじゃアイツは落せねぇだろ。 あぁ、こんな助っ人をよこしてくるなんて、あの方もお歳を取られたのかなぁ・・・ と、こうであった。 |