【 アホンダラ達の空 】
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◆◆◆ 短期決戦型 ◆◆◆
どこまでも続く緑の草原、そして抜けるような青い空、ここは辺境ショッパイヤ高原。
時代に取り残された風景にふさわしい旧式機と老兵が未だ活躍する処・・・
要撃一筋30年。
余計なものは一切持たず、バッ!と上がりダッ!と蹴散らし帰投する。
そんなミッションを30年、30年だ。
ずっとそれ一筋で飛んできたから、のんびり飛ぶなんてことはオレにゃ出来ねぇよ。
巡回飛行、偵察飛行、敵地攻撃・・・オレにはとてもムリだ。
その代わり要撃ならまかしてくれ。
オレはどんな状態でもすぐに、他の誰よりも速くスクランブル発進して、この基地を守ってやるぜ。
なんたって、30年、30年も要撃一筋だったからな。
もう生活、というより、体自身が要撃専門になっちまったようなもんさ。
当然、早飯、早糞、どんなトコでも横になったらすぐ眠れるし、アラート鳴ったらすぐに飛び起きるぜ。
これが要撃一筋に30年もやってきた結果よ。
さすがに要撃専門で30年も飛び続けた男だけあって、確かに言動通り彼はあらゆる面で短気決戦型だった。
自動車を飛ばして半日かかる数少ない貴重な繁華街の、「ある方面の専門職の女性」の言によると、
アチラの方も間違いなく短期決戦型だったそうだ。
◆◆◆ 製作者:キクメン 「 BAC ライトニング 」 ◆◆◆
要撃専門で、攻めてくる敵機はロートル機、当然ロクなレーダーも使っていない、
でもって同世代の機体の中ではトップクラスのダッシュ力を持つ機体ということで、
ミサイルは持たず(パイロンすら外してさらにダッシュ力を稼いだ)、予備燃料タンクも持たず、30ミリ機関砲4門という漢仕様です。
◆◆◆ キット解説と製作後記 ◆◆◆
トランペッター製 1/72 BAC ライトニング
とっくのとうに退役した双発ジェット、それも縦に2発という非常に珍しい機体であります。
あれこれ欠点も抱え持つ機体ではありますが、エンジン推力が強力でSu-27やF-15にも劣らない上昇力を持っていたニクイ奴です。
肝心のキットの方でありますが、出来は良いです。スジボリもかなり素敵で、部品の合いも大変良好、そしてフォルムもしっかりとライトニングになっています。
足回りの接合部もしっかりと強く接合できるようになってて、文句をつける所は見当たらない秀作キットでした。
トラペといえば塗料をはじく強烈な離型剤ですが、もう慣れっこなんでゴシゴシ洗って落としました。
でもこのキットは意外にそこまで強烈に離型剤は付着していなかったような感じでした。
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