【 キクメン旅行記 】

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2012年10月26日 「さらば友よ&尾張名古屋は城で持つ」の巻き

今年の春、実家からの電話にて、ヤマちゃんが去年亡くなったと、
先方の実家からハガキが届いたと聞かされたときは、そりゃもう完全に思考が停止した。

悲しいとかショックとかいう以前に、とにかく「ハ?ヘ?何・・・ソレ?」という感じだった。

それからおよそ半年・・・先方に何度か手紙を書き、昔の写真を送り、
墓参りに行きたいとのこちらの申し出に、快諾・歓迎の御言葉を頂いたので、
当時、一緒に散々バカをやったイシケンと共に、オレ達は親友の眠る故郷へ赴くことにした。



まずは新幹線で名古屋までひとっぱしり。

(ホラ、ちゃんと書いてあるでしょ、不審物や持ち主の分からない荷物ってのは基本的にヤヴァイんだって、
時折仕事現場のオイラの机の上に置いてあった怪しい紙袋を見た際のオイラの行動はしごく当然の反応なんですよ)



良く分からん車窓風景。



あ、富士山だ。



なんか怪しい図になってしまっているが、いきなりヤマちゃんの実家近くの駅だ。

え〜・・・この駅についていえば見ての通り無人駅です。
10分間隔で出発する新幹線なんかとはまるで比較にならない列車運行本数です。

駅前タクシー乗り場にゃ1台もタクシーはおりません。コンビニなんて見渡してもありません。
看板にタクシー会社の電話番号があったので、そこに電話して手配しましたが、なかなかやってこない有様でした。

その後、ヤマちゃんの実家に着き、彼の家族に暖かく迎えていただきました。
(さすがにマスクは怪しすぎるので外した)

家族はお姉さんが一人。優しく、会話してても機転が利く人で、フランクに会話が出来ました。

・・・

・・・・・・・

色々ありました・・・ホントに色々・・・、もうなんというか、色々あったとしか書けません。

とはいえ、悲しみに涙することはなく、時折笑顔を交えて、終始なごやかに、色々話し、話してもらいました。



墓がまだなく、遺影らしい遺影もなく、ただ・・・
亡くなる前にヤツがホワイトボードに書いていたモノを見せてもらいました。

な・・・なんじゃこりゃ?・・・アイツらしいっちゃアイツらしい・・・そして俺等らしいっちゃ俺等らしいが・・・

(正の字については意味があって、その愉快ないきさつも話してもらいました)

それから、ヤツの部屋も見せてもらいました。

亡くなった後、まったくそのままにしてあったので、今にでも、
「おぉッ!?なんだよオメーら来てたのかよ!!」
なんて言いながら現れるんじゃないかっつーくらい、ヤツの息吹をリアルに感じました。

アイツはアイツで(オレもオレだが・・・)全く変わってないダメさ加減の部屋で、
ヤツらしさ、オレ達らしさを感じ取りました。



1989年、今から23年前、20歳直前の19の頃、
大きな野望を抱き、語り合い、オンボロ寮で貧乏暮らし時代を過ごしていた頃の写真。

スマン、気がつきゃフツーのリーマン、40越えたつまらんおっさんになっちまってたよ・・・

何度か「お前は何をやってるんだ」という内容のメールをもらう度に、
なんだコノヤロー、昔っから説教くせぇことを良く言うヤツだったが、
テメーこそ住職になってますます説教臭くなりやがって、などと憎まれメールを返信したもんです。

・・・

当然、別れの挨拶の出だしは「バカヤロー」でした。


「さらば友よ」




茜色が、燃えてるぜ・・・・

ハイッ!切り替え!切り替え!

オレ達にシケたツラは似合わねぇ、湿ったツラよりゃ笑ってるツラの方がヤツだって見たいハズ。

こっから先は観光モードにチェンジ!



ヤツの実家を後に、オレとイシケンが向かったのは木曽川と犬山城で有名な「犬山」であります。



温泉とグルメがオレ達を待っています。
生き残った者の特権です。うまいもん食って温泉に浸かってのんびりするぜ。



和室でゴザル、風景もえぇですよ。

ま、風景なんて二の次、二の次、とにかくグルメ、うまいもん食うぜ。



今宵の「れうり」は、かような御題目となっておりまする。



食います食います。



ヤロー二人が、さしたる会話もなくもくもく食います。

そんなんだから、女中さんも次から次へと運んできます。



お楽しみのジュージュー焼き焼きアイテムの登場です。



たまらんのう。




実にたまらんのう。



うまいのう。




これまた実にうまいのう。



シメの白米と赤味噌汁もバツグンじゃのう。

普段口にしないものを食べ、十分堪能、大満足です。

まぁ、もうちょっと肉食いたかったかな・・・これは明日、リベンジしよう。

その後はほとんど貸切状態の温泉浴場、露天風呂にドップリ浸かり、最高の気分でした。

翌日は城巡り



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