【 アホンダラ達の空 番外編 】

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◆◆◆ サー・アンドリュー・メルヘンシュタインの話 take3 ◆◆◆

KEI 版(作品コラボ実験版)

私の名はサー・アンドリュー・メルヘンシュタイン、名のある貴族の末裔だ。
今日も新米パイロットの育成にあたっている。

先日の不幸な出来事から数日が経ったある日、私の元に珍しいお客が現れた。

そのお客は私の父の戦友で在り、私にとっても優しい叔父さんでもあったミスターステン3rdだった。

彼がドッグファイターだった頃の(と言っても引退したのはつい最近の事らしい)
チームメイトも一緒に、この何の変哲も無い高原の教練飛行隊に赴任した私の元に現れた理由・・・・・・

私もすっかり忘れていたが、今日の私の誕生日を祝う為だった。

何故か中型の輸送機でやってきたのだが、それには理由があった、
わざわざ誕生日プレゼントを運んで来てくれたのだった。

「どうぢゃアンドリュー、気に入って貰えたかの?」
「え・ええ、叔父さん、こんなに素晴しい物を・・・有難う御座います」
「そうかそうか、気に入ってくれると思っとったわい、ふぉふぉふぉ」

カーゴルームから降ろされた其のプレゼント・・・・・
我が祖国が世界に誇る工業製品・・・ミニ・クーパーだ。

正直、こんな道路もまともに整備されていない様な土地で、
レンジローバー等の4駆車ならともかく、何故にこんな小さな車を?

「まァ気にするで無い、国に帰ったら大型車よりコッチの方が使い勝手が良いからの」
「は、ハア・・・・」
「ふぉふぉふぉ」
「其処までお気遣い頂きまして・・・有難う御座います」
(それならば国の実家にでも送って欲しかったな)

心の中でそんな事を考えていると、向かいの席に座っていた2人の青年が話しかけてきた。

「どうも、ステンのダンナにゃ何時も世話になってます、スバル・トヨタって言うモンです」
「オイラはチームのメカニックやってるエリックっていいまさあ」
「は、はあ、コチラこそ・・・・・私は・・・・」

そう言い掛けるが早いか、2人は直ぐに切り出してきた。

「いやあ、貴族の方って聞いていましたけど、なァエリック」
「ああ、最初はもっとふんぞり返っているもんだとばかり思ってたんだけど」
「こう言っちゃ何ですが全然そんな感じがしないもので、安心しました」
「・・・・・ま、まあ、中にはそういう方もいらっしゃる様ですが・・・・」

なんなんだ? この無礼な物の言い方は? 仮にも私は女王陛下からサーの称号を・・・・・・

「ほれ、出かけるゾイ3人とも」
「へっ? 出かけるって何処へだい、ジッちゃん」
「約束したじゃろが、ミンゴル料理でぶわ〜〜〜〜っとナ」
「おっと!そうだった、イクイク、で何処に?」

ステン叔父が私の方に向き合ってこう尋ねる・・・・・

「アンドリュー坊や、ミンゴル料理の旨い店は知らんかの?」
「へっ!?」
「いやなに、この若い連中に約束したんぢゃ、付き合ってくれたら馳走するっての」
「あ、アンドリューさん、オイラ、ミンゴル・ラムBBQ(バーベキュー)喰いたいな」
「????」
「おお、あれか! エリック、ヌシもあれが好きか?」
「ああ、一辺ジャプンで喰ってから病みつきになってな、本場の此処ならもっと旨いんだろ? なあスバル?」

い、一体何の話を???

「あ? 何言ってんだよ2人共、アレはジャプンで勝手にアレンジした料理で此処の料理とは関係ないよ」
「ええ!? そうなのか、スバル?」
「ああ、似たような物はあるかも知れないがな、ジャプンのチャンギスカンとは違うはずだ」

☆チャンギスカン=ジンギスカンのアホンダラ名

「なんだよ、ジッちゃん、話が違うじゃねえか」
「おお、すまんの、ワシもようしらなんでの・・・」
「まあ、良いじゃネエかエリック、コッチのラムもメチャ旨いぞ」
「そ、そうなの? アンドリューさん?」

私に話をふるな!

「あ、ええ、確かに此処のヒツジ肉料理は美味しいですよ」
「ラッキー! じゃ早速喰いに行こうぜ♪」




そんな訳で私はこの3人を案内してミンゴル料理店にいる・・・・・・・・・
幸いにして基地の傍(と言っても基地の4駆車で1時間程の距離)に小さな町が在り、
其処に目指す店が在った。

なんで私が・・・・・・こんな大衆食堂で食事を・・・・・・・・
しかし、陽気な3人を見て、一緒に地酒を飲み交わして笑っているうちにそんな気分は吹き飛んでいった・・・・

「ウン、悪くはないな・・・・・たまには羽目を外すのも良いか」

其の夜は明け方まで飲んで、食べて、大いに騒いだ、今までこんな楽しい経験は無かった、いい気分だ。

「あ、そうだ、スバル君に尋ねたいのだが」
「え?なんです?」
「ジャプンの言葉と習慣でチョッと聞きたいのだが・・・」
「ええ、なんです?」

私は、この前の事件でハランス人青年、ピエールの謎のジャプン語について聞いてみた・・・・・

「!?」
一気に酔いが覚めてしまった!

聞くんじゃなかった、そんな意味だったなんて・・・・・・
一時期でもカワイイ弟なんて思った私が恥ずかしい・・・・・・

翌日は二日酔いと彼に聞いたジャプンの言葉と習慣のせいでとても空に上がる気はしなかった。

何故だ・・・何故なんだ・・・
なんだって私はこんなところでこんな目に遭わなければならないのだ・・・

澄み渡る大空にメルヘンシュタインの心は虚しくこだました。

メルヘンシュタインは多くを語らない・・・

★End




さて、如何だったでしょうか?

キクメンさんのストーリーとキャラを使わせて頂いて、KEI 版(コラボ実験版)を書いてみました。

相変らず作品をすっきりまとめる事が出来ないですが、其の辺りはご容赦の程を、
今回は実験と言う事で、てへへへへ☆

物語の冒頭と最後はキクメンさんの書かれた文章を引用させて頂きました、
だって、この方がストーリーに一貫性が出そうですから・・・・・(そうか?)

それではまた、何処かの空でお逢い致しましょう。


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