【 アホンダラ達の空 】

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◆◆◆ むせび泣く戦士 ◆◆◆

一般に軍隊で出る食事は不味いと相場は決まっている。

しかし、ジャプン(ジャパンのアホンダラ名)のすぐ近く、
ラスアはババロアスキ(ハバロフスクのアホンダラ名)空軍基地は
その最右翼とも言える程に食事が旨いと評判だ。

人気メニューは、ズバリ!ボルシチ

お気楽な指令に人の良い炊事兵、最高の食事、最高の練度を持つパイロットたち、そして怪しい装備。
しかし欠点もある。運営費用の5割強は食費に消えてしまうのである。
それの対策法の一つとしてショッパイヤに部隊を派遣し、外貨を獲得するのである。

さて、簡単な紹介はここまでにしよう。

所変わってショッパイヤ平原、
無論ここにもババロアスキから出稼ぎ(派遣された)パイロットが居たりする。

「…ちくしょう…ちくしょう…早く帰りてぇよぉ…グスッ…」

…ユラユラと飛び、泣きながら敵機を追い回す若いパイロット、名はドミニク=ダイコンスキーと言う。
そりゃあそうだろう、ババロアスキ基地から来たパイロットにとってはここは地獄そのもの、
基地の旨い飯から適当に渡される不味い飯、これではたまったもんじゃない。

ババロアスキ基地には新鋭機があるが、部品供給の都合で出稼ぎ組が乗るのはこれである。

「…ウラァァーっ!!ボルシチィーッ!!ゥオオオオ!!」

ドミニクは照準器に捉えた敵機を怒りの咆哮と共に正確に射抜く、
両目から伝う涙もそのままに次の敵機を捜す。

「ペリメニは何処だぁっ!!腹減ったあーっ!!」

機関砲を乱射し、目に付いた敵にミサイルを叩き込む、彼の哀しみは空腹から来る怒りへと昇華された。
…しかも錯乱していた。

「ピロシキーッ…むぁてーっ!!待ってくれぇ!!」

ドミニクはうわ言のように基地の人気メニューの名を叫びながら敵機の反撃をかわす。

弾切れした頃、ドミニクは無茶苦茶な機動をしながら怒りと空腹に任せ、

「バリショーイェ!スパスィーブァあ!」

射出座席のレバーをテーブルからグラスを取るかの如く引いた。

彼はなんとか無事に脱出したようである。

…その後、彼が乱舞した空域では悪魔が出るとキクメン軍、エーロ軍で恐れられたという。



◆◆◆ 製作者:イソップ 氏 「 MiG-21 bis 」 ◆◆◆









◆◆◆ キット解説と製作後記 ◆◆◆

フジミの MiG-21 bis です。

実は、これが自分が生まれて初めて形に出来た航空機のキットであります。

カラーリングは、クレオスのロシアングリーン1&2、
機首は黄色に塗ってみたかったんで、塗っときました。
まあ、配色は適当です。

別に苦労したところは無いですが、主翼の接着時にグラ付いたのが気になりました。



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