【 アホンダラ達の空 】

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チョイナ参戦!!
人口と広大な国土を有する「眠れる獅子」はイシケン軍にとって強力な援軍だ・・・

しかし、チョイナはイシケン軍の規律に反す行動ばかりとりたがる。
・・・イシケン軍としては頭が痛いところなのだ。

/*** イシケン軍 ミドル・アメリア防空師団 パマナ基地 ***/

空軍少佐「王・台源」は40歳を目前にあせっていた。
チョイナは参戦の時期が遅かったため彼は未だにスコア(撃墜)がないのだ。
このまま40歳を迎え、現役を退く気は王には毛頭なかった。
彼が今一番欲するものそれは「撃墜」の公式記録であった。

ミドル・アメリアはキクメン軍がチョリに兵力を送るための大動脈である。
そのためたびたび大きな空戦が繰り広げられていた。
イシケン軍の必死の阻止行動の結果、最近キクメン軍は輸送物資の損失を避けるため
イシケン軍の制空権を避けるような飛行ルートをとりはじめたのである。

その日、スケジュールどうりの哨戒飛行中の王少佐とその僚機に基地からの連絡が入った。
制空権外を敵攻撃機が飛行しているので制空権に侵入したばあい攻撃せよという内容であった。

相手は制空権外しかも戦闘機(ファイター)ではない、が今の王にはそんな事はどうでもよかった。
その連絡を聴くやいなやスロットルを一気に開け攻撃機との接触予想点に急いだ。
幾ばくかの後、レーダーでキクメン軍の攻撃機の4機編隊を捕らえた。

王は爆装中のトーネードだとおもった。
王には攻撃装備のトーネードは鈍重で最高のご馳走に見えた。
4:2・・・数では負けているが、絶対に勝てると王は思った。
「一番後方のトーネードから攻撃する」僚機に合図を送り、狙いを定めた。

その時、攻撃機の編隊はイシケン軍に狙われていることに気付いた。
トーネードは2機づつが左右に分かれてブレイク。
王と僚機は左に切り返し、狙いをつけたトーネードとの距離を詰める。
虚を付かれたトーネードの動きは悪い。

「良好的御馳走!」、「赤外線誘導的 美沙居流 (ミサイル)」を選択、
良好な命中評価音(トーン)が返ってくる。

鍵的捕捉(ロックオン)、狐的一撃発射(フォックス・ワン)」

トーネードはフレアを巻き、機体を限界まで振りまわし王の一撃を回避する。
王は諦めずに食らいつく。

「鍵的捕捉(ロックオン)、狐的二撃目発射(フォックス・ツー)」
王の放った2本目の狐はトーネードの右後方で爆発した。直撃ではなかった・・・。

トーネードの挙動はいっそう重たくなり瀕死のウサギも同然だった。
とどめは機銃と王は決めていた。
傷ついたトーネードを狙う・・・照準器は「良好的・射撃位置」を示している。
「よし、貰った」王は言葉に出した。
トリガーを絞ったと同時に、無線機に僚機からの悲鳴的連絡がはいった。

「班長!!君!!右、急激的散開(右にブレイクしろ)」
曳光弾はトーネードの尾翼を掠めて弧を描いた。
王が獲物に夢中になっているうちに4機のうち分かれた2機に後方の位置をとられていたのだ。

追う立場が一転追われる立場になった。
王達は左右への急激な旋回とありったけのチャフとフレアを散布しどうにかその場から逃げ出した。
王達も全くの無傷とはいかなかった。最後はなんとか逃げ出したという思いだった。
反撃に出たトーネードの編隊は怒りを爆発させ執拗な攻撃を仕掛けてきた。
その怒りによって僚機は翼に被弾し、まっすぐ飛ぶのがやっとであり、
敵を追いまわし、追いまわされた王と僚機の燃料はもう底をついていた。
このままでは、パマナ基地には戻ることが出来ない。
彼は最も近くの滑走路一本の小さな友軍基地に着陸することを決断した。





イシケンの F-7MG です。





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