【 アホンダラ達の空 】
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◆◆◆ 濃霧のため中止 ◆◆◆
ミンゴルはほとんど雨が降らない、亜寒帯ってとこらしい、まぁ平たく言えば寒くて乾燥してるということだ。
そして、ここは昼夜の寒暖差が激しく、冬の寒さは尋常じゃない。
ミンゴルは土地と資源の関係から戦略的な価値は低い。
よって設備や武器も2線級ばかり、そんな戦場にこそA−10はぴったりだ。
不整地からの離発着、整備性のよさ、エンジンにゴミを吸い込む事だって少ない。
すなわち稼働率が非常に高いということだ。
さて、そんな戦場の最大の欠点は冬場にやってくる。
夜になるとマイナス20度にもなる環境下では機体ではなく、人間がまいってしまう。
防寒服を着てハンガーに暖房を入れたって全く効かない時がある。
そんな朝に限って作戦命令が下ったりする。
冷たい床に足を付けただけで脳みそが痺れる程の寒波の朝だ。
そんな朝でも軍隊っぽくブリーフィングルームに向かう。
椅子や机も冷えきっているが気持ちを切り換えて、静かに作戦指揮官を待つ。
待つこと数分、作戦指揮官の第一声は・・・「現地天候、濃霧につき作戦延期、以上」
機体も人間も天気にはかなわない、どんなに組上げられた作戦だって突然の天候変化には対応できない。
寒くて乾燥している土地といってもいろいろ変化はある。
今朝は突然の天候悪化・・・そういうことだ。
荒れた大地にはA−10は最適な機体だ。
しかし、突然の作戦中止のときは全天候型攻撃機の便利さを改めて認識する。
そんな朝の出来事だった。
◆◆◆ 製作者:イシケン 「 A−10 サンダーボルトII 」 ◆◆◆
◆◆◆ キット解説と製作後記 ◆◆◆
エレールの「A−10A サンダーボルトII 」です。
何故か21世紀の新金型商品です、フランスではA−10ブームなのでしょうか?
いや、おそらく湾岸戦争関係でしょうが・・・
さてこの商品、結構良くできています、エレールでありがちな合いの悪さや、モルドのヨタツキもありません。
脚や兵装を取り付けるための雄雌もしっかり用意してあり、初心者でも安心して作れます。
武装もいろいろ付いていますので、「フル装備感」を楽しめます。
キャノピーは分割なんてお洒落な事をしてくれています。
ただし、キャノピーはピラーが用意されていないので、少々腕前を要します。
また、デカールは非常に薄く、印刷もしっかりメリハリがあり、かなりの良品です。
難点を言えば、エンジンと胴体の取り付け部、どうしてもぴったり来ませんでした。
一部大雑把なつくりの部品が合ったりしますが、144の世界では高水準を保っています。
結論から言えば、このエレールは「買い」ではないでしょうか。
========== 過去のA−10と並べてみました ==========
左から アリイ / ドラゴン / エレール 順になります。
翼の後退角度が違うことに気が付きました。
個人的にはアリイがお勧めですが、詳細な比較についてはまた別の機会に・・・
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