【 アホンダラ達の空 】
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◆◆◆ ストーリー前解説 ◆◆◆
名も無きキクメン軍航空基地「ベース04」は
イシケン軍の奇襲攻撃を受けようとしてた
パトロールからの報告では敵攻撃隊は既に攻撃態勢を整えている。
スクランブル発進をかけてはいるが数機あげるのが限界だろう。
名もなき基地「ベース04」の運命は・・・
◆◆◆ スクランブル ◆◆◆
スクランブル待機中だったのが幸いし、ベース04のエースパイロット
「阿・伊宇(大尉)」「衛・美師(中尉)」ペアは機体を発進させることが出来た。
アフターバーナーに火を入れ、エンジン出力を全開に飛び立った時には
MIG−27がヘッドオンで目前に迫っていた。
武装を瞬時にバルカンに切り替えトリガーを絞る、
衝突せんほどに接近したMIGからも閃光が走りキャノピー脇をすり抜けた。
交差し飛び去るMIGはその直後に地面に激突した。
次の獲物を探して機体を旋回して攻撃隊の後ろにを取ろうとして見た光景は
今まさに爆撃を受け、黒煙を上げているているベース04だった。
施設は破壊され、滑走路上で炎上する機体、「何機上がれた?」
管制塔からの返事はなかった、既に破壊の対象になっていたからだ。
替わって地下の作戦司令室から微弱な電波が帰ってきた。
それによると10機までの発進を確認したという。
「衛・美師」は首を左右に振りながら、ラジオで各機を呼び出した。
返事が帰っていたのは8機、2機は既に落とされていた。
2機の中には自分の小隊の機体も含まれていた。
阿は単騎で敵を追い立てつつも、編隊を組むために衛に無線で呼びかけさせた
しかし、総崩れの味方の何機かは既に戦闘を放棄し戦線を離脱しようとしていた。
「傭兵部隊の悪いところがでた・・・」
そう毒づきながらもロックオンした敵機にスパローを放ち撃墜していく。
3機目に狙いを定めようとした瞬間、バックシートの「衛」がブレイク・レフト!と叫んだ
急旋回しながら後方を確認すると、そこには翼に青いラインのMIG−23が迫っていた。
阿は機体と体力の限界点を越えんばかりの空戦機動を続ける、
しかし、青いMIGはクレバーで確かな腕前を見せつけている。
MIGを引き剥がすには偶然割り込んでしまった味方機の不運が必要だった。
味方機が瞬殺される瞬間アフタバーナーを全開にして一気に高度を上げた。
阿と衛に呼吸を整える一瞬が出来た、それは状況を整理するには十分だった。
ベース04は既に崩壊し、味方の機体も何機残っているか判らない。
ここは撤退しても誰も文句を言わないだろう。
「青いMIG、アレだけは墜としたいね、衛中尉はどう考える?」阿は言う
「弾も燃料も十分あります・・・いけます!」衛は即答した。
ミンゴル、名も無き戦場、戦略上何の意味も無い土地、
そこには意地や野心で戦い続ける戦場がある。
◆◆◆ 製作者:イシケン 「 F−4・ファントム II 」 ◆◆◆
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◆◆◆ キット解説と製作後記 ◆◆◆
アリイ(マイクロエース)製 1/144 F−4・PHANTOM II
1/144ではかなり高評価のファントムです。
プロポーションのよさがその理由らしく
同模型向けに専用デカールが他社から出ている程です。
その人気もあって、マイクロエースブランドになってからも
純正デカール変更モデルを2商品追加しているほどです。
ですが、20年以上も前のキットなので色々な意味で限界が来ています。
まず、表面がかなり凸凹しています、恐らく金型に限界が来ているのでしょう。
また、造形もシートと脚部の作りが淡白で非常にさびしいものがあります。
装備品もミサイルがスパローが2発しかなく、メインの大型増槽がありません。
やはり、低価格を売りにしている同シリーズの限界でしょうか?
金型を改修して、500円位にしてもいいような感じなんですけどね。
原型はLSでLSの清算後アリイに金型が引き継がれました。
(事実上そう思います・・・譲渡や所有権契約等は知りません)
ところで、この商品がドイツレベル(1,000円)からダイソー(100円)まで
コピーされて販売されています。
ですが当然、アリイの商品を買うのがいいと思います。
本作は純正商品に、同社の武器セットからスパローとサイドワインダーを追加し
パイロンの両サイドにサブステイを作成しサイドワインダーを装着しました。
今に思えば大型増槽も追加してフル装備にしてもよかったですね。
痛恨のミスとしては、キャノピーを接着時に曇らせてしまったこと。
最後の最後でやってしまったときの衝撃は大きいです。
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