【 アホンダラ達の空 】

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ドッグファイトサーカス出身のパイロットは2種類ある
使える奴と使えない奴だ。

なぜか?理由は簡単だ、レシプロからジェットへの変化に対応できるかだ。

ジェットのスピードと高いGはレシプロでは体験できない異次元の世界だ。

速度差はそのまま単位時間の判断速度に置き換えられ
高いGは強力な心臓と体力を要求される。

今回紹介する彼は「使える奴」という事になるだろう。



アゴット・シャンパーヌは17歳で既に中尉の階級だ
彼はドッグファイトサーカス出身で格闘戦専門のパイロットで
その成績はエーロ地区大会のカップを総ナメにする程だった。
そんな彼に目をつけたのが実戦経験に乏しいエーロ軍であった。

しかし、若さというものは組織というものに収まらない場合が多い、
彼はラスア国境付近を無断で飛行件で上官に呼び出され
30分の説教と報告書の提出を言い渡された。

肩を落とし退室したアゴットは、次に機体付き整備長に捕まる事になった、
彼は26歳の若い整備士だが長と言うだけあって腕は確かであった。

「中尉の機体はメンテに入ります1週間は戻せませんので宜しく・・・」

この事はアゴットにとっては報告書提出より精神的にダメージを与えた。
彼らパイロットは翼を取り上げられた途端に泣きそうな顔をするものらしい・・・

「フライトレコーダーを解析しましたが9G以上の旋回を2回計3分もしてますね
今週6回も高Gを機体にかけているのでメーカーでチェックします、宜しいですね」
「だいたい、ラスア国境まで行って何やってるんですか?」
呆れた感情をぶつけながらも、極限まで機体を振り回せる彼に関心している。

「実は・・・」アゴットは兄のような存在の機付き整備長に全てを話した。
彼は、国境近くで模擬空中戦を行っているのだという、
そしてラスアのMiG−29は強敵で現在3戦3敗という事だった。

「あイタたた・・・中尉遊び過ぎ!!頭痛いですよ!」

「ごめんさいすみません、でももうチョット、旋回のキレ良くならない?」
「中尉!草レースの車のチューニングじゃないんですよ・・・
・・・っで他に注文は?」

結局彼も若者であり自分の機体が負けることが悔しいのである。

1週間後、メーカー整備とこっそりチューニングされた機体の心臓に火が入る
アゴットは早速テストに飛び出していった・・・


現在エーロ連合とイシケン軍は北極海の利権を争って対峙を続けている。



イシケン作 エーロ連合軍 Rafale Mです。











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