【 アホンダラ達の空 】
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◆◆◆ 衛星破壊作戦 vol.2 マッハ3.6の追跡 ◆◆◆
ラスアの宇宙ステーションが落下してくるというニュースは発表当初は世界的に注目を集めた。
しかし、落下地域と被害規模が予想されると話題は収束し始めた。
世間ではムービースターのスキャンダルやサッカー選手の移籍が注目されている中、
未だに宇宙ステーション墜落問題に真剣に頭を悩ませている者たちがいた。
「大統領、やはり我が祖国の宇宙ステーションはチョリ、ブレジル、大西洋、
この直線上のどこかに墜落するようです。
今のところチョリとブレジル国境のジャングル地帯が有力です。」
秘書官は宇宙開発庁の発表をラスア大統領に報告した。
なんてことだ・・・間違えないのだな・・・
大統領はうなだれると空軍指令に墜落阻止対策は無いのかと尋ねる、
「大統領、この問題は大統領が進めてきた資本主義的考え方からしても、
静観して無駄な出費をしないのが一番かと・・・」
空軍指令は現状では宇宙空間の衛星の破壊は費用がかかることと、
墜落における被害規模の小ささを天秤にかけ費用対効果の面で静観を進言した。
「なんだと!!何を悠長な!!このまま墜落を待てというのか?
あそこには私の出資したプランテーションがあるのだぞ!!
私に大損をしろというのか!!」
失言であった、しかし、完璧に資本主義を理解している大統領は意に介さない。
「そうだ、思い出したぞ!!」
大統領は勢い、ホットラインに手を伸ばした。
相手は勿論アメリア大統領だ。
会話はスピーカーには流さなかった為、不明であった、
しかし、大統領の表情が明るくなったのはアメリアの協力を得られたからであろう。
こうして宇宙ステーション対策は国、軍を超えて発動したのである。
ラスアの宇宙ステーションの目視確認のために世界随一の高度と速度を誇る「SR−71」が投入された。
レーダーや地上の固定望遠鏡では観測できないリアルな情報収集を行うためだ。
公式には退役した機体を数日のうちに整備し極限の運用を行うことは不可能である、
このミッションに参加出来るのは、この手の機体と任務には特有の事情によるものであろう。
密かに運用されている機体とパイロットはエリートであり、国家の秘密である。
しかし、このミッションに駆出されたことを考えるとよほどの事なのであろう。
「オレンジよりコントロールへ、
目標を望遠映像で捕らえた、目標はパネル類は燃え尽きているが、
原形をとどめたまま落下している、不規則な回転も無く安定した状態だ。
ただし、予想コースより+0.5度の修正をされたい、
観測できるのはあと3分ぐらいだ、その間の迎撃態勢を整えてくれ・・・以上だ。」
高度26,000m、速度はマッハ3.6に達しているが、
遥か上空の宇宙空間から大気圏外から落下してくる衛星には追いつくことは出来ない。
「なんで、アメリアの極秘機がラスアの空中哨戒機と共同作戦なんだ?」
政治と情報を背負って飛んでいる彼らは戦闘部隊のパイロットと違った見識があり、
彼らには今回の両軍混成ミッションが上手く行くとはとても思えなかった。
「ラスアに責任取らせれば良いじゃないか・・・」
情報部所属の機長の独り言は宇宙服のようなパイロットスーツから漏れる事は無かった。
◆◆◆ 製作者:イシケン SR-71A ブラックバード ◆◆◆
黒地にオレンジを塗るのは結構大変でした。
二度とやるか!って感じです。
惜しい!埼玉県蕨市のおばちゃんの英語力はここまでか・・・
*** キクメン補足 ***
箱絵はBLACKと正しいつづりだが、説明書がBRAKとなっている。
◆◆◆ イシケンのキット解説と製作後記 ◆◆◆
沖縄遠征時に入手したキットです。
キットの出来はすごーく良いと思っています、
ただし比較対照が無いので一人勝ちなのですが。
この商品ですが非常に作りやすくまた、合いも悪く無かったです。
一部エンジンカバーにズレはありますが苦にはならないレベルです。
イシケンの商品はデカールが瀕死の重症だったのですが
新品なら問題ないと思います、ただし余白が多いので切り揃えましょう。
そして、ボディー後方で翼に伸びる赤ラインが
模型のサイズに合わないので注意が必要です。
まぁ、マニアうけの機体ですが良い出来です、
2個ぐらいは買ってみましょう。
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