【 お前は何も分かっちゃいない・・・何も・・・ 】

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〜 戒め(いましめ) 〜

コノヤロウ

      とにもかくにも

             コノヤロウ

詩仙 : 李白(リハク)    杜甫(トホ)でもいいや

「 いましめ 」 って書くと 「 おにしめ 」 を思い出すね。

「 おにしめ 」 知ってるかい? 煮物のれうりのことですよ。

これくらい知ってないと立派な戦士になれませんよ。

って、コノヤロウ。

汝、五行の刑に処す。( 五行の刑とは目、鼻、耳・・・をき・・割愛 )

さて諸君、諸君はアテネオリンピックを見ているかね?
( 数十年後このテキストも時代を感じ、古めかしく思える時が来るんだろうな )

アスリート達は、毎日毎日血の滲むような努力を重ね、
色んな誘惑にも負けず、ひたすら自分の心に打ち勝ち、自己研鑽に励む。

そして、決戦の場へ挑む。

様々な困難を乗り越え予選を勝ち進み、
これまでの全てをかけて決勝の舞台に上がり、99%勝利をつかみかけた時・・・

一瞬の気の緩み、予期せぬ心のエアーポケットが全てを台無しにしてしまう時がある。

これまでの苦労が、まるで積み木が音を立てて崩れ落ちていくがごとく・・・

一瞬にして奈落の底である。

模型もしかぁり!模型はまさしく人生そのものの縮図なのであぁる!
( by 江田島 平八 で4649 )

いいですか皆さん、最後の最後、つや消し仕上げの人もピカピカつやつや派の人も、
とにもかくにも最後のクリアーで気を抜いてはいけませんよ。
( カーモデラーの人には釈迦に説法ですね )

いい加減長い前置きを書くのも飽きてきたから本題いきまっせ。

キクメンは2004年8月21日現在、下の写真のものを使用している。





そんでもってレベリング薄め液で、( 最近新興勢力が出てきましたね )
3倍近く薄めて、口径0.4のエアブラシで吹いているのである。




たいていはコレでうまくいく。
というよりも今のところこの仕上げ方法によるつや消しコートが、
最も美しいと思っている。( 洗浄メンテナンスもラクだし )

がしかしけれどもごっとっつこつ!!
( ゴットツコツは三国志に出てくる、ゲーム上ではたいしたことない武将です )

ごくたまに期待を裏切ることが起きます。

例えばよく聞くのが「かぶる」という言葉です。
雨が降って空気中の飽和水蒸気量が・・
えー・・・ようするに湿気が多い日にクリヤーとか吹くと、
塗装表面が白くなっちゃってもう絶望的、地球の破滅を望むようになっちゃうよということが起きるわけです。

しかしながら、今回はかぶってるわけではないです。
稀釈濃度が問題なのです。

まずは下の図を見てもらいたい。



今回残りがほんのわずかになったつや消しクリヤーをそのまま使ってしまったのであります。
これくらいあれば十分ことたりるだろうと思っちゃったケチケチ面倒臭男君になったのであります。

いや、もちろんひたすら攪拌( かくはん )しますよ。
つや消し剤のかたまりをひたすら混ぜて混ぜて、混ぜに混ぜて、
いやなくらい混ぜて固形分が溶液に溶けてなくなるまでかき混ぜます。
( 昔混ぜきらなかった固形分が塗装面に付着して3日3晩泣き明かした )

確かつや消し剤ってマグネシウムかなんかだったような気がする。( 違ったっけ? )

なんだろうね、しかし。
明るいグリーンのところは問題なくて、暗いグリーンのところが粉噴いちゃっているよ。
ジム改の写真参照

これはホントにガッカリする。

ここまでね、1歩1歩ね、階段を上るわけですよ。

接着して、やすって、スジボリ彫って、マスキングして、塗装して、
スミ入れして、息を止めて転写デカールを貼ったりしてね。

それはもう、イバラの道ですよ。
ね?分かるかね?この苦労を。
人生の苦労そのものですよ。いやー大変な苦労だ。大変だなぁ。

それでですよ、それで、最後の最後にこの仕打ちはないですよ。

例えばですよ、一等賞の宝くじが当たったとしますよ。
それでね、もう大喜びなわけですよ。
ところがその宝くじが風に飛ばされてそれが川に落ちて、
流れていって滝壷に落ちて回収不可能になったらどうしますか?

そりゃもう近くにいた無関係の人全員37564ですよ。
あるいはイデ発動させて宇宙を崩壊させますよ普通。

っていうか、ねぇ、なんでこう同じ過ちを繰り返すかねぇ。

人は歴史から何を学んできたのでしょうか?
いやキクメンはせっかく経験してきたことを、まるで生かしていない。
おまえは全く学習能力というものがないのか?

残り少なくなった、上の薄めたつや消しクリアー、
ちょっと考えれば重力のある地上では下につや消し成分が固形化したものが沈殿しているわけだから、
濃度はこれまでよりも濃いということぐらいちょっと考えれば分かるものではないか。

溶剤とつや消し成分の混合比率が変わっているんだってば。
気付けよそれくらい!

いくら朝起きてボーッとしていた頭だったからとはいえ、だ。

全くなっちゃいないぜ。
後何回これを繰り返したら失敗しなくなるんだ?

とうよりもこれで飯食ってるわけじゃないから、恐らくいつかまた同じ過ちを繰り返すな。

だからだ。

だから今回、いつもなら完成後は嬉しい気持ちなのだが、敢えてそれを戒めるために、
もう二度と愚かな戦争を繰り返さないために、
なんとかしてこの会稽の恥じを忘れないようにするために、
このような面倒臭いテキストを書き、今後への戒めとすることにしたんだ。

( 会稽の恥は全然意味用法を間違っているけど面白い話だから調べてみることをオススメする )

ぼくは・・ぼくはもう、同じ過を繰り返さない!
あの月と、このやぐらの炎に誓う!

・・・
・・・
人間、他にもっとやることあるだろう・・・・




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