【 アホンダラ達の空 】

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◆◆◆ 遅すぎたデビュー vol.2 ◆◆◆

アーリージェットクラスと同じくらい、いまいち盛り上がりに欠けるカテゴリーが、レイト・レシプロクラスだ。
このカテゴリーはプロペラ戦闘機でも、かつての大戦で登場時期が終戦前後だった機体がメインのカテゴリーである。
そのため、一部のマニア層には支持されているものの、一般的な認知度が低いため盛り上がりに欠けるのだった。



何故だ!何故この世界最強のプロペラ戦闘機の人気が今一つなのだ!
我がダイツ(ドイツのアホンダラ名)の技術力は世界一ィィィ!なのに!

まぁしょうがねぇよ、ほとんど知られてねぇもん。そもそも登場が遅すぎたんだ。
おまけにせめて塗装なりマーキングなりをもっと見栄えのいいものにすりゃ、ちったぁ人気が出るってもんを、
どうみてもこりゃ地味だしなぁ・・・

なんだと!この愚か者め!
この色は戦場で敵に発見されにくくするための、まさに理にかなったものではないか!
この質実剛健こそが我がダイツの優秀さの象徴よ!そこがわからんとはなんたることだ。

いや、オレらは戦争じゃなくて、ショーをやってるわけだし・・・
質実剛健もいいが、人気が出なけりゃコイツを飛ばすどころか、俺達の飯だっておぼつかなくなるぞ。

ううむ・・・確かに・・・

まぁともあれだ、ようやく久しぶりに対戦相手が見つかったんだ。
その質実剛健とやらを見せ付けて、観客を喜ばせてやってくれよ。
(あ、質実剛健じゃ観客は喜ばねぇか・・・)

うむ!その辺はまかせてくれ!相手はオギリスの世界最強とやらを謳っているが、
我がダイツの圧倒的な技術力を見せ付けてやる。
相手も二重プロペラだそうだが、こちらの前後のプロペラの方がはるかに上回っているのだ!

その・・プロペラなんだがな・・・
ちと、金がなくて前のプロペラしか回らないからな・・・

・・・

・・・



華々しいドッグファイトショーが執り行われる中、
一方で財政難に困窮する人々の戦いも日々執り行われているのであった。
果たして彼ら、マイナーカテゴリーに属するチームの運営は続けられるのであろうか・・・



◆◆◆ 製作者:キクメン 「 ドルニエ335A-1 プファイル 」 ◆◆◆













◆◆◆ キット解説と製作後記 ◆◆◆

上海ドラゴン製 1/72 ドルニエ335A-1 プファイル

1997年製の入手難キットを作成しました。
90年代後半だけにカッチリしていてなかなか良好なキットです。

主翼の付け根の段差、キャノピーとボディの隙間が気になります。
(キャノピー隙間は自家製溶きパテを使用して仕上げました)
モールドはちょっとアッサリめで、ところどころ浅いので、彫りなおしのところもあります。
全体的にあと一歩惜しいですなぁ。
この辺りが問題なければかなり満点に近かったのですが・・・

とはいえ良好なキットであることは間違いないです。
何より貴重な機体のキットですから。

ちなみにこの前後にプロペラのついているシルエット、昔は大好きな機体でした。



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