【 アホンダラ達の空 】

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************ ストーリー前解説 ************

舞台は南アメリア、チョリのアタマカタイ砂漠北東部である。
ここはイシケン軍地上部隊の上空援護を行なう航空支援部隊の、
主力基地のひとつである。

最近キクメン軍の航空戦力が本格的にイシケン軍の地上部隊を、
排除すべく活動してきたため、
ここもまた、他の基地同様忙しくなりつつあった。


あらゆるスポーツに、「 エース 」 と呼ばれる奴は存在する。
そう、そいつはチームの中でも本当にズバ抜けていて、
その卓越した能力によって皆から信頼され、
そしてそいつは皆の期待どおり力を発揮する。

これまでオレはそんな 「 エース 」 などという存在とは無縁だった。
だいいちスポーツなんてもの自体と無縁だった。
ロクでもない家で産まれ育ち、せいぜいスポーツらしきことをやったのは、
ガキの頃、近所にいたオレと同類の汚ねぇガキどもとやった、
ズタボロの球をただ蹴りあう遊び程度のもんだ。

学校なんかに行く金なんてなかったし、
ましてやスポーツなんてものに時間を費やすよりも、
誰もやりたがらないキツくて最低な仕事をして、
金を稼ぐことしかオレの頭になかった・・・

だがおかしなことにオレは今 「 エース 」 などと呼ばれて、
この基地にいる連中から信頼されている。

だがオレは、
この基地の誰からも信頼されるに値するような男なんかじゃない。
オレはただ、
殺られる前に殺るためだけに必至にやってきただけのことだ。

それはオレが良く分かっている・・・良く分かってる・・・




キクメンの イシケン軍 Mig-29 ファルクラム です。






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