【 アホンダラ達の空 】

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◆◆◆ 飛ばすことが目的だ ◆◆◆

ドッグファイト・サーカスの中でも、どちらかというと、あまり人気がないのがアーリージェットクラスだ。

ただ、マニアの間ではそれなりに人気があるようで、廃棄寸前の状態の機体でも、お金と時間をかけて、
丹念にレストアをした者達には賞賛が与えられるのであった・・・

とりわけ、アーリージェットはエンジンの特性からレストアが非常に難しいとされ、
マニア、いわゆる通の間ではパイロット以上にレストアを行った者に対して賞賛を称えるのであった。



A:エンジンだ・・・

B:ああ、エンジンだ・・・

A:後はエンジンだけなんだがなぁ。

B:そのエンジンがないんじゃどうにもならん。

A:ボディ、フレーム、動翼、どれをとっても完璧な状態だったんだが、肝心のエンジンがなけりゃ話にならん。

B:しょうがない、次の大会はモックアップとして展示するか?

A:・・・、いや、ダメだ。飛ばなけりゃ意味がない。飛ばしてメッサー262とドッグファイトをやるんだ。
例え勝てなくても一緒に飛ぶということが一番大事なんだ。こいつが出来なきゃ意味がない。

B:勝てなくてもって、勝てなくてもいいのかよ?

A:そりゃ勝てばなおいいけど、それが目的じゃない。コイツを飛ばすことが目的なんだ。それも当時のまま、優雅に、だ。

B:優雅に飛ばすんだったら、何もコイツにこだわらなくてもいいんじゃないか?他の機体でも。

A:いやぁそうはいかん。目の前にコイツがいる。しかもエンジン以外完璧な状態で。
飛ばしてくれ、と言わんばかりじゃないか。オレにはコイツがそうオレに言っているように思えてならない。

B:やれやれ、始まったな・・・とはいえ、エンジンがないんじゃなぁ・・・
いっそのこと、昔の設計図からエンジンを作るか?

A:・・・うーむ・・・

B:お、おいおい、冗談だって、何本気にしてるんだよ。



ここにも一人、空に魅入られたアホンダラな漢がいた。
果たして、この機体が空を飛ぶ日は来るのだろうか。



◆◆◆ 製作者:キクメン 「 グロスター ミーティア F.8 」 ◆◆◆











◆◆◆ キット解説と製作後記 ◆◆◆

エアフィックス製 1/72 グロスター ミーティア F.8


イギリスのグロスター社製のミーティアを作りました。
箱を開けて取り出してみると、まるで簡易インジェクションのような印象のこのキット、
金型は1969年製のMk.3をベースにしてるようで、かなり昔のキットです。

と、思っていたらさすがネットの世界。
というよりも、こんなアホなページを見てくれている有識者がいるとはなんとも驚きかつ、
恐縮・感激なことに、有難い御指摘を受けました。
このキット、元ネタがしっかりありまして、チェコのMPMというメーカーのキットと同一だそうです。


元キットの方はエッチングパーツやレジンパーツが入っているそうですが、
エアのキットはオミットされています。
で、チェコというと他にもスペシャルホビーとかありますが、やっぱり簡イだそうです。

でもモールドは一応スジボリです(ところどころ消えかけてるとっても浅いモールドだけど・・・)
でもって車輪格納扉や翼の後端などがとても肉厚で、まるで戦車の装甲です。
もちろんキクメンは面倒臭がり屋なんでキットのまんま使っております。

簡イのようなすごく昔のキットのくせにパーツの合いはなかなか良好です。
パテいらずでございます。(垂直尾翼と水平尾翼の間にスキマが出来ますがキクメンはそんなの気にしない)

さて、この機体。Me262の登場から少し遅れて出た世界で2番目のジェット機だそうですが、
いまいち性能はパッとしなかったようです。
朝鮮戦争の頃には86セイバーとミグ15の前に、完全に負け組みだったようです。

デカールを貼る直前まで左翼端にピトー管がついていたのですが、気が付いたら完全に消息不明でした。(;_;)



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