【 アホンダラ達の空 】

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◆◆◆ 国別対抗大会・ダイツ代表チーム(ドイツのアホンダラ国名) ◆◆◆

ドッグファイト・サーカスの中でも最大のイベント。
それが4年に1度開催される、国別対抗大会だ。

開催期間中は最前線の戦闘すら中断することがある程の人気ぶりで、
世界中の人々が熱狂する一大航空祭りとなっていた。



前回の話は コチラ

事情通の観客:うん、まぁ・・・この機体も後継者問題とは無縁だわな。

普通の観客:まともに飛ぶ機体がないから?

事情通の観客:いや、一応飛べるらしいんだけど・・・

普通の観客:じゃどうして?

事情通の観客:大戦末期に急いで、それも政治的な理由でゴリ押しされて生まれたような機体なんで、
入念な飛行テストや運用試験をしなかったもんだから色々と問題があったんだ。
戦闘による死亡よりも機体の不具合で墜落、死亡するパイロットの方が多かったようだし。

普通の観客:なるほどねぇ。

事情通の観客:戦後の航空ショーで機体の尾翼が分解して墜落して、
パイロットが亡くなったこともあったから、
コイツは恐らくずっとこのまま展示と、時折エンジンをかけるだけの存在だろうなぁ・・・



不遇な誕生を強いられ、不名誉な評価を抱えた鋼鉄の猛禽が、

大空を羽ばたくこともなくただ静かにそこに在り続けていた・・・



◆◆◆ 製作者:キクメン 「 ハインケルHe162 」 ◆◆◆


















◆◆◆ キット解説と製作後記 ◆◆◆

上海ドラゴン製 72分の1スケール ハインケルHe162

「フォルクスイェーガー」訳すると「国民戦闘機」を作りました。

ストーリーに書かれた通り不遇な戦闘機です。
っていうかこれに乗せられて死んでいったパイロットの方が不遇です。
この後作るコメートなんかもそりゃもう・・・

さて、キットの出来ですが、ハイ。すこぶる悪いです。

まぁカタチはこのように「サラマンダー(火を吐くトカゲ)」なんですが、
(他にも「シュパッツ(スズメ)」とも呼ばれたそうです)
まーパーツの合いが悪い。精度が悪い。
おまけに透明パーツも曇っていて、各モールドもあまいです。
まぁ繰り返しますがこの当時のドラゴンはこんなもんでした。

今はとくに戦車のプラモを作らせたら世界一じゃないかっていうくらい
レベルアップしているのでそれを考えると感慨深いですな。



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