「 どれ、早速試運転してみい、ワシは後部座席に着くから 」 「 分かりました、ではミサイルを搭載させてください 」 「 安全空域を飛行するのに武装はせんでもいいんじゃないか? 」 「 いえ、師匠、実はこの前はそれでやられたのです 」 「 なに? ここには安全空域というものはないのか? 」 「 そういうワケではないのですが・・・ 」 少々いぶかしく思った師ではあったが、 ここでの戦闘においては、弟子のアンドレアスの方が先任なので素直に従うことにした。 数十分後、数年ぶりに師弟が共に同乗するこの大柄の機体は碧空の空を駆け抜けていった。 |