抜けるような青空、澄み渡る空気、心地良い陽気、 だがしかし、アンドレアスの心は陰鬱であった。 それもそのはず、恩師から贈られた新型の戦闘機を、 あろうことか習熟飛行中の予期せぬ戦闘により失ってしまったからだ。 出来ることならばこのままどこかへ、逃げ出したい気分であった。 そんな折、管制塔から至急こちらへ来るようにとの報を受けた。 早速管制塔に着くと、 管制官がアンドレアス宛の無線を受信したから応答せよと言ってきた。 アンドレアスが代わると、聞きなれた懐かしい声が返ってきた。 発信元の機体から発せられた声の持ち主は誰でもない恩師のものであったのだ。 |