− 東京マルイ : P-90 − | |
箱出しノーマル | |
マルゼン製 スーパーグランドマスター弾 0.29g 使用 | |
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測定日 | : 2003年12月31日 |
天気・風 | : 晴れ・完全無風 |
気温 | : 12度 |
湿度 | : 55% |
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射撃位置から的までの距離 | : 20m (メジャーで測定) |
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射撃姿勢 | : 座射 |
射撃方法 | : 膝の上に肘を乗せて固定 |
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標的 | : 350mlのジュースの空缶 |
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射撃数 | : 100発 |
使用弾 | : マルゼン スーパーグランドマスター弾0.29g |
射撃者 | : キクメン |
命中確率 | : 73%(100発中73発命中) |
射撃者 | : イシケン |
命中確率 | : 79%(100発中79発命中) |
− キクメン の 実射インプレッション --- | |
参った・・・今回ばかりは本当に参った・・・ ただ単に完全に近い無風で、体感温度も全然寒く感じなかったので、 そばも食ったし、ちょっと撃って見るか?年末撃ち収めってコトでさ、 これから先、大寒とかもやって来るしさ、 1月中旬〜2月なんて、もうさすがに寒くて完全にシーズンオフじゃん? という実に軽いノリで、しかも撃ちに行く前にアキュレイトアップで、 ただの1回だけインナーバレルを拭いただけでP−90を持っていきました。 で、撃ちました・・・スーパーグランドマスター弾で。 P−90をSGM弾を使って撃つのは今回が初めてです。 もう、ゼロインしているときに「あ、こりゃヤベェワ、スゲェ当たるワ」と、ひしひしと感じました。 で、結果が上の有様です。 もう、これまでの「あがき・もがき」をどうすりゃいいんでしょう? もう、結果は結果で、捏造もなんにもしていないのです。 出来れば大勢の人の見ている前で証明したかったくらいなのです。 箱出しノーマル・・・といっても、2001年の4月頃に買った銃なので、 慣らしはいい感じで終了している状態ではありますが、 それでも、AUG、type96、VSR-10での空き缶チャレンジをあっという間に、 しかも、「出ればいいな70%」という願望的命題をこうも簡単にあっさり出してしまったわけです。 この後、イシケンと二人でとことんこの結果を元に数時間議論してしまいました。 何故でしょう? ショートバレルで、御世辞にも良好なんて書けないトリガープル、 バレル軸線という観点からみると必ずしもメリットとはいえない高すぎるスコープ位置、 世間的な一般的な認識という観点では、本格的スナイパーライフルというジャンルにエントリーされる、 ボルト・アクション・エア・コッキング・ライフル達と比べると、 とてもじゃないけれど、そのジャンルとは無関係なフォルムと機構なわけです。 にも関わらずこの結果は結果として受け止めなければならないのです。 それでもこの現実は・・・ビックリです。 例えば30メートルで紙のターゲットに撃ちこんでミリ単位で測ったとした場合、 あくまでも完全な憶測・推測に過ぎないけれども、 このP−90のトリガープル、高いスコープ位置はデメリット以外の何者でもなく、 本格的にチューンされた、トリガーフィールもフェザータッチな、 エアコッキングボルトアクションライフルには到底かなわないとは思うのです。 けれど、箱出し状態20メートル空き缶撃ちチャレンジではあっという間に、 しかもいとも簡単に、数万円かけてバレルを数種類用意したAUGよりも、 3万円以上出して手に入れたtype96よりも、話題騒然で鳴り物入りで登場したVSR-10よりも、 「 結果として、単純に 350mlの空き缶にたくさん当たった 」のです。 たかが空き缶にイシケンの場合ほとんど80発当てたのです。 もちろん空き缶に当てさえすればいいので、 リード射撃はアリ でやってます。 ちょっと弾道が右に寄ってるからちょっと左側を狙って調整しよう、ということは アリ で撃っています。 そんなのは、野外で空き缶を狙うと決めた段階からずーーっとやってきたことです。 今回だけ特別ルールで何かをやってることは一切しておりません。 それで、この結果なのです。 もう、かなりイシケンと自分の間では話題騒然で、 ここまでくると、自分の、今回のP−90は単なる偶然なのか(二人揃って偶然ってことはないと思いますが)、 それとも自分の買ったP−90は初期ロットで、ワン・オブ・サウザンドの存在なのか、 などとちょっと非現実的な発言まで飛び交ってしまいました。 それだけではさすがに非・論理的なので、乏しい知識と蓄積された経験による、 二人の憶測と推測の世界で浮き上がった理屈を敢えてここで書いて見ると、 ショートバレルが引き出すことが出来る高次元のバランス ではないだろうか?ということです。 いきなり唐突過ぎるので、補足説明しますと、 まず実銃と違って、BB弾を打ち出すエアガンにおいては、 バレル内でBB弾がこすれて不規則スピンが出てしまうということと、 トリガーを引いて(絞って)から、BB弾がチャンバーからバレルを通過して弾が出て行くまでの時間、 ロック・タイム( それとも正しくはバレルタイムと呼ぶのが正しいのかどうかは分かりませんが・・・) とにかく銃口からBB弾が飛び出していくまでの時間は短ければ短いほうが、 身体を動かさないでいなければいけない時間が短い方が良いという理由から、 バレルは短い方が実は良いのではないか?とかなり極論ではありますが、仮説をたててみたのです。 俗に言うフライヤーの発生を防ぐには、バレルをルーズ、つまり内径を広めにするというのがにわかに台頭してきましたが、 バレルを短くする(もちろん短ければいいというのではなく、ある一定の長さのポイントが存在すると思われる)という点もまた、 再考しても良いのかもしれません。 AUGの時、短いバレルを入れて試しました。 結果、確かに結果だけを見ればノーマルよりは良くなりましたが、フライヤー発生確率も高くなりました、 ということは、短いバレルでも必ずしも全ての電動ガン、全てのエアガンに通じて命中精度が高くなるということはありません。 しかし、マルゼンのピストル、「グランドマスター」も、クチコミで「あれ、命中精度いいよ」と言われている電動ガンの多くも、 意外にバレルは長くありません。むしろ短い分類です。 いいたいコトは、ある長さ(逆に表現するとある短さ)のバレルとある容積のシリンダーを組み合わせたとき、 高次元のバランスが(もちろんバレル、チャンバーを常に一直線に保つ仕組み・機構などの要素も重要)成立するのではないか?と。 これに関しては結果から単純に思いついた単なる主観的推論推測に過ぎません。 ただ、かつて月刊コンバットで発表された「クリーンヒッター理論」や、ARMSマガジンでこれまでに紹介された、 グルーピングデータ(今月号でもかなりのショートバレルであるG3 SASの結果はかなり良好でした)などを見たり、 ネットでのクチコミを見ると、どうにもエアガンとして良く当たる銃が持っている、 ある長さ のバレルとそれに釣り合うシリンダー容量ってのがどこかにあるかもしれないと思ったのです。 いや、あくまでも単なる推測でなんら実証もしていないので無責任ですが、なんかピンときました。 そこのところが本当なのかどうか、今後も追いつづけたいと思うのに十分なインパクトを今日は与えてくれました。 そして、来年は2大有名ページにおけるレギュレーションにチャレンジしてみようかとも思います。 つまり30メートルでターゲットペーパーに撃ちこむというやつです。 自分とイシケンは、工夫して、紙を破かないでミリ単位で正確に測れる この方法 をフィードバックしようかと思います。 でも今はその前にいろいろもっと証明したいことがあります。 さて、最後にこのP−90、否定するつもりは全くなく、 むしろ、自分個人的に 好ましい点が非常に多く盛り込まれているので、 それを列挙して締めようかと思います。 1:軽い 2:コンパクト 3:剛性が高い 4:ワンタッチでバレルを取り出せる。(何度も着脱を繰り返してガタが出ないか不安) 5:スコープ位置が高いので首への負担がない。(バレル軸線の利点とは明らかに矛盾ではあるが) 6:トリガーを引くだけで射撃可能なため、スコープを覗いたまま、身体を極力動かすことなく撃ち続けられる。 取り合えず20メートルで空き缶を撃って楽しむには、実に撃っててラクで良く当たる良いおもちゃだと思います。 ↓ 下の写真は上の議題と関係ないけれど、SGM弾でも、こういう粗悪な弾が混じっていたのには驚きでした。 ↓ 下の写真は上の写真と同じ弾です。ホワイトバランスが違うだけです。 ↓ それと、後ろのフェンスに着弾した音が紛らわしいので、 イシケンのコートを後ろにかけたのですが、 ノーマル電動(しかもショートバレル)のパワーであっても、 20メートル離れているにも関わらず、0.29g弾ではこの破壊力です。 イシケンのコートのボタンが割れてしまいました。 うーん、あなどりがたし・・・ |