************ ストーリー前解説 ************ |
前回までのあらすじ 北極海で数分間エネルギウムの反応があり、そして消えた。 そんな、不確かな情報で世界各国は北極の海に調査隊を送り込んだ。 一見、静かで真っ白の何もない世界が、ここ1ヶ月は空も海も海中も いたるところに各国が派遣した航空機や艦船で埋め尽くされている。 現在エネルギウムが発見されていないので戦闘には至っていないが、 北極海は大気温度以上にHOTな海域である。 これは、はるばるジャプンから北極海に派遣された部隊の出来事である。 |
キクメン軍に参加したジャプンは 非戦闘地域である北極海に支援行動として対潜哨戒機部隊を送り込んだ。 北極海クリーンアップ作戦と銘打たれた作戦は エネルギウムが発見され戦闘になった際キクメン軍に有利に働くように イシケン軍の情報(戦力、戦闘能力)を調査収集するのが目的である。 今、キクメン軍が必死に求めている情報それは一隻の潜水艦の居場所である。 その対象はイシケン軍のアルファ級原子力潜水艦「I-105」である。 キクメン軍は「I-105」を2週間前にラスアの北極海に面した港を 出港したのを最後にその所在をつかめないでいる。 「I-105」は北極海にいるのか、それとも他の海で作戦行動を取るのか? 仲根機長:「ソノブイ投下用意・・・投下!!」 海中に音響ソナーを搭載したブイを投下し、音と音の反響で海中の状態を探る それが哨戒機のお仕事である。 仲根:「あ・やべぇ・・・ソノブイが氷塊に当たっちゃった」 パイロット「何やってんですか?」 仲根:「まぁいいや、じゃー次を投下ということで・・・」 部下にそんな口調での会話を許すように機長の仲根は細かいことにこだわらない。 パイロット:「ここは氷塊が多いから、別のところにソナーを投下しませんか?」 仲根機長:「いやー駄目なんだよねー、なんか、ここにありそうなんだよねぇ」 「いいや、ここに多めに投下するか、幾つかは上手くいくからさ」 パイロット「そんないいかげんなぁ・・・」 一事が万事そんな感じである。 しかし、部下の誰もが仲根の能力を信じている、 なによりも、キクメン軍からスペシャリストとして指名されたことがそれを証明している。 そして、仲根の能力の高さは「I-105」にとって最も厄介な物であった。 ほんの数瞬の差で「I-105」の艦長がP-3Cオライオンを発見し急速潜航し、 氷塊の下の複雑な構造に逃げ込む指示をだした。 今回は地の利があった、しかし、次回はどうなるだろうか? パイロット:「仲根さあーん、そろそろ燃料切れですよ、 フライトプランどおりで戻りますからね?」 仲根機長:「じゃぁ、それで!!」 仲根とI-105の艦長の静かな戦いはこれからが本番である。 |