【 我が軍 勝利 Vol.18 】
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2010年9月5日
【 異形への招待 】
またしても(もっぱら最近では辺境守備隊と化してしまった)我がキクメン小隊に、
上層部から偵察・調査命令が下された。
なんでもその地域に生息するモンスターロボは、とてつもなく巨大だというのだ。
現場にて天使軍前線基地を設営する部隊の脅威となっており、
中にはPTSD、心的外傷性ストレス症候群にかかっている兵士もいるということで、
これは尋常じゃない、っていうかいつになくシリアスな出だしね、ということで、
正義の炎に燃えるキクメン小隊は早速現地に赴くべく出発前の情報収集を開始した。
あら、キクメン隊長、コンチワ。
やぁメカニック長。
ところで、今度巨大モンスターロボの生息する、ギガスとかいう惑星に調査に行くのだが、
その惑星に合う機体を用意しようと思うのだけれど、何とかなるかい?
え?ギガスに行くんですかい?
・・・うーーーーーむ・・・
あそこは、私の友人も赴任したんですがね、彼の話では、
あまりの恐怖で前線基地の工兵達は随分まいってるそうですわ。
そんなところへ行くなんて、やっぱりキクメン小隊はスゴイですなぁ。
でもまかして下さい!その友人が送ってくれたデータを元に、最適な機体を仕上げますぜ!
数時間後・・・
出来ました!これが今回組み上げた機体ですぜ!
オイオイオイ、これじゃまるで自分たちがモンスターだぞ。
本当にこの機体でいいのか?
この機体・・・かわいくないです・・・
バカタレ!機体は可愛いか可愛くないかじゃない!性能が良ければ見てくれは・・・見てくれは・・・最悪なだな・・・・
まぁまぁまぁ、そう言わずに。
その機体で間違いないですぜ、確かに見てくれは・・・アレですが、性能は折り紙付きですぜ。
性能って言うが、ヘッドパーツは初心者教練惑星ポイーンのデカムカじゃないか!
いやいやいや、違います、デカムカじゃなく、デカムカットスです!
かの暗黒惑星に生息する上位種で、エネルギー回復力がハンパじゃないんですわ。
おお確かにスゲェぞ、キクメンよ。回復量がすごいぜ。
でしょでしょ?そしてそれを最大限に活かしたのが、右腕の特殊武器、ガンダーランスですわ。
このビーム・・・か?
そうそう、それです!そのビームは、味方を透過して、敵のみに照射することが出来る上に、
デカムカットスヘッドのおかげで、ものすごく長い間当て続けられるんですわ。
フムン・・・
チビスケ相手には有効じゃないですが、
デカブツ相手には密集体型でビームを当て続けられるんで、威力を発揮しますよ!
フムン・・・よし、分かった。そういうことなら、早速現地で試してみるとしよう。
頼みますよ!キクメン隊長!現地に行ったら友人によろしく言っといて下さい!
今回はジャンプゲートを使って行くぞ!
キクメン小隊出発!!
・・・現地到着後、早速キクメン小隊は、前線基地の兵士達からの情報収集を開始した・・・
工兵の隊長はなんとか平常心を保ち続け、気丈にふるまっているようだが、
実際の兵士達はどうなのだろう。
早速他の兵士達の声も聞いてみることにしたが・・・・
なるほど・・・こりゃ、確かに工事が進まないわけだ・・・
よし、あらかた話は聞いた。
では早速その巨大モンスターとやらを見てやろうじゃないか。
あ・・あれ?サクがいないようだが・・・
まぁいいか・・・
(敵前逃亡は銃殺刑です)
おーさすが水辺だけにカニがおるわ・・・
・・・
・・・・・
って、デケーなオイ!!
こりゃダメだ!デカすぎる!逃げろ!逃げろーーー!!!
・・・数分後、最深部、地底湖到着・・・
こっち見んな!こっち来んな!
撤退!一時撤退ィィー!!!
・・・
とりあえず、命からがらベースまで戻り、
一応それなりの報告書を書き上げたキクメン小隊であった・・・
せっかくメカニック長が用意してくれた機体もボロボロの有様で、
結局予備機での帰還となった・・・
ハァ・・・んじゃリターンゲートを出すとするか・・・
って、サクいつの間に!お前はこれまでどこに行って・・・ってかハヤッ!!
キクメン小隊の戦いは続く・・・
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