【 我が軍 勝利 Vol.8 】



ADF(天使軍)全兵士に告ぐ、ADF(天使軍)全兵士に告ぐ!
来たる9月28日、悪魔軍精鋭部隊による攻撃予告が発信された。
なんとも挑発的な予告ではあるが偽りではない。確実にその日は悪魔軍精鋭部隊による攻撃が行われる。
正確な攻撃地点、時刻までは不明である。
なお、この精鋭部隊の撃退に成功したあかつきには特別ボーナスが与えられる。
各部隊の奮闘を祈る。以上。

( ちなみにマジでゲーム内通貨を課金に換金出来る、しかもレートが破格のバーゲンセールがかかっているイベントでした。 )



お・・おい!聞いたか!!
聞いた!マジかよ!!
オイ!野郎ども集まれ!!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



この報告を聞いた各部隊の兵士達の士気は一気に上昇し、ロボストアは大反響、演習場は訓練兵でごったがえしとなった・・・・・

もちろんキクメン小隊も例外ではない。



こりゃ大変だ。皆を招集しないと・・・



?・・・あれは誰だ?



お・・・おい、そこの君・・・


あ!隊長!先ほどの通信聞きました!?
こりゃ大変なことになりましたね!!
あれ?その声は・・・ニョロか・・・?
はい!もう先ほどの報告を受けて早速新しいロボをゲットしましたよ!!
・・・それが?
ええ、さっきの報告でロボストアはもう大変な賑わいでしたよ。
自分はあらかじめ予約していたので手に入れることが出来ました!

うーーーーん・・・しかし、そのロボで悪魔軍精鋭と渡り合えるのかい?
フフフ、このロボ、外見に似合わずすごいんですよ。

見ててくださいよ〜

シュバッ!

うわ!はやッ!!なんだその剣技は!?
これですか、これは東洋の剣術で「イアーイ」というやつですよ。
「ヤーイ?」なんだか子供にバカにされた時のような名前だな・・・・
「イアーイ」ですよ、微妙に発音が違います・・・でもまぁ確かにそうですね。

まぁ名前はとにかくなんとも速い振りぬきだ、目が追いつかないぞ。もう少し見せてくれ。

ええ、いいですよ、いいですか?いきますよー!

シュバッ!

シュバッ!

すすすごい!今度は十字に振り抜いてる!なんという速さだ!
いや、こりゃ驚いた、外観に似合わずなんという性能だ。
ええ、自分も実際に使ってみるまで半信半疑でした。
でも買ってよかった〜・・・
これで今度の作戦に心置きなく挑めますよ!

うーーーーーむ・・・
こりゃぁ、オレも何か最新のすごいヤツを手に入れないと置いていかれるぞ・・・



早速新ロボ・新パーツ等を手に入れるべくキクメンはシャトルに乗り込んだ。
恐らくもうロボストアにはめぼしいロボは残っていないことにも気付かず・・・
( ゲーム内では期間限定発売品以外そういうことはありません )


!!な・・・なんだ、お前もシャトルにいるとは!!
!?・・・お、おうよ、あの報告を聞いてじっとなんかしてらんなくてな。
全くだ、敵軍の大胆不敵な行動にも驚きだが、あのボーナスの内容がこれまた驚きだ。
じっとなんかしていられん。
おうよ、オレはこれからロボ屋にいってスゲーの手に入れるぜ!
お?オレも負けないぜ、なんかスゴイの手に入れるぞ!
おいおい、お前にはクマンがあるからいいじゃないか。
う・・・うーん・・・しかしアレはなぁ・・・
おっと、シャトル発進の時間だ・・・・
それにしても今日はなんだか随分人少ないな・・・貸切じゃないか・・・

(既に他の兵士はとっくのとうに我先にシャトルで発進していたことには気付かぬ二人であった・・・)



(シャトル内上映の映像にも夢中になっている二人であった・・・)



ダメだ・・・どこもかしこも売りきれだ・・・
最新ロボはおろか通常の装備品すら売切れだ・・・
こりゃぁ困ったぞ・・・・





おーーーい!!

うわ!?なんだそれは!?
いや〜・・・もうどこもかしこも売り切れでよ、
しょうがないからちょいと怪しいルートでやっとこさ手に入れたのがコレよ。
一応最新鋭らしいぜ。性能はよう分らんが・・・・

( おいおい性能も分らないもの買ってどうする・・・ )

そ・・・それどこで手に入れたんだ!?
これか?これはちょっとしたウラルートで手に入れた非正規品ってやつよ。
・・・の・・・にあるアイテムストア前で・・・してると、
怪しいブローカーがやってくるからそいつについて行けばなんとかしてくれるぜ。
・・・お前、よくそんなこと知ってるな・・・
まぁな、伊達にアルバイトで衛生兵や通信兵をやってるわけじゃないぜ。
こういう時にウラの人脈とか情報が役に立つってモンよ。

よし、早速オレも行ってみる!
おう、今ならまだ何か掘り出しもんがあるかもしれん。
有難う!
おう、お礼はいずれ形のあるものでな!



早速キクメンはイシケンに教わった場所に行ってみたのであった・・・



・・・
えーと・・・確か・・・ここでいいんだよな・・・

お兄さん、お兄さん、何か探しもんかい?

うぇっ!?・・・あ、あーオホン、エヘン、いかにも・・・何かオススメは入っていないかい?
ああ、さっきとびっきりのが入ったんだが見ていくかい?
性能も外観も飛び切りのやつが入ったんだ。
お兄さん運がいいよ。
ホ・・・ホント!?
ああ、まぁついてきな・・・・

こうして怪しいブローカーに案内されるがまま店の奥に入っていったキクメンであった。
彼が手にしたものとは一体どのようなものなのか・・・
ってかその前にそんな怪しいモノに頼るようでいいのか?キクメン隊・・・





帰りのシャトル内にて・・・・




ヒソヒソヒソ・・・
・・・プッ!
シッ!
ククク・・・ヒソヒソヒソ・・・

(おっ、皆オレのこと話してるな、フフフ、イシケンがここにいないのが残念だ)




早速前線基地へ戻ったキクメン、怪しいブローカーから手に入れたパーツの性能試験をするために演習場へと向かっていた・・・




あっ!キクメンさん!久しぶ・・・!!(絶句)
プーーーーーッ!!な・・なんですかソレ!最高ですよ!
今日はなんかパーティでもあるんですか?ソレ、最高にウケますよ!!
さすがキクメン小隊隊長!!そういうところは最高ですね!!!



さすがにどうナレーションを書いたらよいやら・・・







ヒュウウウウウ・・・・・


今日も空が青いや・・・・

あ・・・後で肉マン食べなきゃ・・・





だが、しかしそんなキクメンの悲哀などまったく関係なく、現実は無慈悲に進行するのである。

そして問題の日を迎えるのであった・・・

そりゃもう凄まじい数の天使軍が集い、普段滅多にお目にかかれないような混雑具合。
ゲージレッドなんていつ以来だろうか・・・


そんなんだから普段誰もいない地域のフィールドレーダーですらこの有様だ。

そんな僻地のフィールドをなんとなく歩いていたら突如として未確認ロボが目の前に現れた。
ちなみにこれってものすごく偶然で珍しいことである。



何故ならこの数秒後にそりゃもう上のレーダーに映るような数のプレイヤーが殺到してきたからだ。
恐らくこんな具合にほとんど一対一で今回のイベントのロボを撮れた映像はほとんどないのではないだろうか。


驚くことに「ビクトリー1」というプレイヤー名で同一名称のポーイン純正機体まで確認できた。
ただ、その強さ・硬さは純正のそれをはるかに凌駕していた・・・
まぁ、相手は開発側なんでいくらでもパラメータは変えられるわけだから当然といや当然だ。
そもそもヘタしたら数百数千対一とかいうメチャクチャな状態だから、純正性能なら瞬殺・蒸発しちゃう。

で結局恐らく予定調和なシナリオなんだろうけど、とりあえず天使軍の勝利で、
来月は500円分の課金マネーをゲーム内通貨50万で手に入れることが出来るわけだ。
予定された結末とはいえ結構良好なイベントであった。

次は年末年始かな。


ってなわけでキクメン小隊の戦いの日々は続く・・・・