【 我が軍 勝利 Vol.4 】
毎週恒例キクメン小隊誌であるが、今回は氷の惑星デゴに新しい遺跡が発見されたという情報部からの情報を確かめるべく、
作戦本部からの指令によりキクメン小隊はその遺跡の調査を行うことになった。
ギュッ、ギュッ、ギュッ、(雪を踏む音) うーん、さすが氷の惑星デゴ、気温マイナス50度か・・・
前から申請していた新型機、随分遅れてようやく配備されたがまぁなんとか今回の作戦に間に合って良かった。
さすがにカメじゃこの氷の惑星はきついからなぁ。
しかし、新型とはいえ完熟運転してないからちょっと慣れないな・・・
おっと、もうこんな時間か。
全員召集しないと・・・
キクメン小隊集合ー!!
イエッサー!
おう待ってたぜ!
皆、寒い中御苦労、既に全員知っているとは思うが今日は後に見える新しい遺跡の調査が目的だ。
どんな罠、敵が潜んでいるか分らんから皆十分気をつけて、日頃の訓練の成果をいかんなく発揮しよう。
そして今回もこれだけは忘れるな!全員生き残れ!!よし行くぞ!!
オウ!!イエッサー!!
あーーーーととと、待った。ちょっと待った!!
おっとと、なんだ、どした?
どうしましたか隊長?
サク(kirppu)よ、今回の作戦は小型ロボ必須だ。
使い慣れたキングジャガーに乗りたいのは分るが、それでは通過出来ないポイントや隠し部屋に入れんぞ。乗り換えるんだ。
イ・・イエッサー!
よし、乗り換えたようだな。それではあらためて行くぞ!GO!!
GO!GO!GO!
あ!ホントだ!隊長!このためだったんですね!!
ウム、さすがにこの高さじゃS型じゃないと通れないな。
しっかし見ているだけで寒いな、オイ。
ああ、見事なまでのアイスブルーだ。
自分先に進みます、隊長。
ああ、十分気をつけるんだぞ。
すごいなぁクニのおっ母さんにも見せてやりたいなぁ・・・
おいおい、サク、そっちじゃな・・・・
うわわ!て・・敵です!敵が出ましたァ!!!
落ち着け!!全員十字砲火フォーメーション!!
撃て!銃身が焼け付けるまで撃ち尽くせーーー!!!
おう、どうせここは極寒の地だからな、焼け付いてもすぐ冷めるぜ!!
・・・・・・・・
迷路のように入り組んだルート、突如上から襲ってくる敵を撃破しつつ、キクメン小隊は先に進んだ。
どうやらこの遺跡はそれほど階層は深くはないようだ。
何故それが分かったか・・・それはいくつもの戦火をくぐりぬけたキクメン小隊だからこそ感じ取ることが出来るただならぬ雰囲気、気配、
そのなんとも言われぬ気配をキクメン小隊の全員が地下3Fで感じ取っていたからだ。
・・・・いるな・・・・
あぁ、いるな。
いますね・・・
・・・間違いない。この下にいるな・・・
行くか・・・
行きますか・・・
いかなきゃダメですか・・・あ、いえ、なんでもありません・・・
出たーーー!!
やっぱりいたーーーー!!
ウホー!
落ち着け皆!的(相手)はデカイ!こちらはいつも通り散会して的を絞らせるな!
動くんだ!止まると狙われるぞ!
隊長!自分を狙っている今がチャンスです!
よし!うまいぞ!うまい具合にサクの方を向いている今がチャンスだ!撃ちまくれ!
!!なんだ!?気を付けろ!何かくるぞ!!
ウォーー!!
吹雪!すごい吹雪だ!!
隊長!この吹雪の中はものすごいダメージを喰らいます!!
全員ステップバックだ!あの圏内に入っちゃダメだ!!
あッ止んだ!
!?
なんだ?
動きが止まった!!
今だ!今がチャンス!!
うわ動き出した!!
ドカーン!ボカーン!
こりゃタマラン!!
すごい暴れようだが・・・・だが、きっとそろそろ限界なんだ!!
よし!またしてもサクを狙ってる!今がチャンスだ!!
うわーなんで自分だけーーーーおッ母さーん!!
耐えろ!機動力で避けまくるんだ!
あともう少し!もう少しだ!!
・・・ピシッ!ミシッ!・・・・・ドカーーーン!!!!
やった!
やったぞ!!
イヤッフーー!!!
・・・・・・・・
かくしてキクメン小隊は今回も無事全員生き残り、作戦も成功を収めた。
( サクのHPは残りわずかではあるが・・・・ )
隊長!お帰りなさい!!
暖かいオイルを用意しておきましたよ!!
おお、ありがたい、いつも助かるよ。疲れた身にはコイツがなによりの褒美だよ・・・
プハァ〜・・・・生き返る〜・・・・
プププ・・・隊長ったら・・・
?
自分を前にして生き「カエル」だなんて・・・
・・・いや、そういうアレじゃないが・・・・
今回の調査結果はA.D.F(天使軍)に大いなる情報をもたらすことであろう。
そして戦い疲れたキクメン小隊にはしばしの安息を与えられた・・・
作戦も無事終了し、上層部への報告を終えたキクメンは、一人密かにある所へ行っていた・・・
しめしめようやく貯金が貯まったぞ。
これ、前から欲しかったんだよな〜・・・一時店頭から消えたときはもう、かなりガッカリしたもんだ。
あれ?隊長?
ギクッ!!!
うわその機体、買ったんですかー!?
あ・・・あー・・オホン、エホン・・・う・・うむ、まぁコレはそのなんだ・・・
実は自分も買ってこの愛機の腕に取り付けてるんですよ。
そ・・・そうなのか?・・・って、あ、ホントだ。
これ、見てくれはアレだけど、性能は文句なしですねー
再販を心待ちにしていたんですよ。
これで我が愛機が最新鋭高性能銃を装備出来ますよ!ヤッホー!では自分はそこらで後輩を呼んで模擬戦してきまーす!!
あ・・・ああ、気をつけてな。
イエッサー!!
・・・・・・・・
実はキクメンはこのなんともいえない、いかにも量産型で貧相な見てくれが結構気に入っていたのであったが、
やはり一般的にはカッコ悪いというイメージだということを認識し、改めて己のマニアックさについて複雑な心境になったのであった・・・・
キクメン小隊の戦いはまだまだ続く・・・・