【 アホンダラ達の空 】

オペレーション・ホット・デザート の入り口へ戻る

アホンダラ達の空 の入り口へ戻る



◆◆◆ 多分、絶対・無敵・最新鋭・・・だといいな ◆◆◆

南アメリア、チョリ、アタマカタイ砂漠。
莫大な量のエネルギウムが埋蔵されている最激戦地域。
利権を争う各国の思惑が激突する発火点。
兵器メーカーにとっては、各国に自社の製品をアピールする格好の実験場でもあった・・・



同士諸君、既に知っている者もいるかとは思うが、
本日は選ばれたエリートパイロットである諸君らに、本国から絶対・無敵・最新鋭の戦闘機が届いたぞ。

ハラショー!!

これで我が戦闘機隊も、キクメン軍の第五世代ステルス戦闘機に遅れをとることはないぞ。

ハラショー!

では早速、技師長殿より、今戦闘機の諸元を説明していただこう。
ウサンクセイ・イマイチコフ技師長殿、説明をお願いします。

ウム、同士エリートの諸君、今日という日は君達にとって輝ける栄光の日々の夜明けになるであろう。
見ての通り、この戦闘機はキクメン軍にも引けを取らない、ステルス性能を多分持っている。
恐らく第五世代戦闘機といっていいだろう、きっと。
しかしステルス性能だけではないぞ、この戦闘機は運動性も抜群のハズだ。

あとは選ばれたエリートパイロットである、諸君の腕前にかかっている!
君達の輝かしいであろう戦果に期待する!

あ・・あの・・・技師長殿・・・よろしいでありますか・・・・

ウム?何かね?同士。

その・・・申し上げにくいのですが、なぜ先ほどから「多分」とか「きっと」とおっしゃられるのでありますか?
この戦闘機は絶対・無敵・最新鋭であると隊長殿より、伺っているのですが・・・

フム・・・いいかね?同士。
エリートである諸君、高等教育を受けた諸君になら理解してもらえることだと思うが、
この世の中に「絶対」というものはないのだよ。

軽々しく「絶対」を口にする者は、思慮不足、知識不足、見識不足の三拍子を奏でる愚か者だ。
いや、諸君らエリートにはもちろん、そのような者はいないことは私も分かっているがね。

だから、後は君達次第だ。君達の腕でこの戦闘機が最強であることを証明してくれたまえ。

・・・ダ・・・ダー!!



・・・今ひとつ釈然としない部分もあるにはあったが、エリートパイロット達は疑うことなく、
この多分・無敵・最新鋭の戦闘機を駆り、碧空の大空へと飛び立っていった・・・

ちなみに、諸元について、技師長が全く口にしなかったので、
全員マニュアルを読むことになったが、その分厚いマニュアルのいたるどころで、
「多分」「きっと」「だと思われる」という言葉が使われていたのにはさすがに全員閉口した・・・・



ここは、南アメリア、チョリ、アタマカタイ砂漠。
乾いた大地、強い海風、そしてどこまでも透き通る碧空の空が、鉄の猛禽を駆る戦士達を寡黙にさせる場所。
そしてそこに「絶対」はなかった。



◆◆◆ 製作者:キクメン 「 Su-50 パクファ 」 ◆◆◆














◆◆◆ キット解説と製作後記 ◆◆◆

ズベズダ製 1/72 Su-50 PAK FA

ロシア・ズベズダ社のウクライナで製造されたキット パクファ を作りました。
とりあえずシンプルなシルエットの機体にそった、シンプルなパーツ構成なので、大部分は作りやすかったです。
ただキャノピーがイマイチ機体にフィットしませんでした。
キャノピー前部にとりつけるセンサーもデザインナイフで接合面の形状を変更しないと合いませんでした。

キットはどうも機首が太いようでイマイチモッサリした感じがします。
そのままそれは胴体上面から2機のエンジンにつなぐふくらみのラインにも言えて、太いラインになっています。
この2点のせいで、なんとなく実機に似てない印象を強めるように思います。

あと、ネットで拝見した素晴らしい実機写真を見てみると、意外にパネルラインのスジ彫りがホンモノと合ってるところが結構あります。
しかしながら、すごく浅くてちょっとヤスリがけするとすぐに消えてしまいます。
でもって、キットの表面は酷い梨地でザラザラしております。
国産や、韓国、中国の最新キットを手にしてしまうと、これは簡易インジェクションなんじゃないかと思ってしまう品質です。
(まぁそれでも一昔前に比べれば格段の進歩か・・・)

で、肝心なのが、キャノピーで、どうもコイツはいままで扱ってきたものとは違って、
それこそ簡イによくあるアクリル樹脂をヒートプレスして作ったもののような感じで、
(ちゃんとランナー製品なので、ヒートプレスではないけれど・・・)材質が通常のプラスチックとは異質な感じです。
なんか柔らかくて、フニャフニャしております。

でもって、マスキングゾル改がまったく定着しませんでした。
離型剤は完全に洗い流したハズなので、どうも素材そのものがはじいているような感じです。
とりあえず残り少ない貴重な初代マスキングゾルでなんとか定着させました。
その上ボディとの合いが悪いので、溶きパテで埋めました。
後は流し込み接着剤を使って、柔らかい素材をいいことに無理やり圧着させました。

ただ、そのキャノピーですが、完成させてみると、意外と透明度が高くて中がかなりキレイに見れます。
そもそも実物の1/72というスケールで湾曲しているので、ゆがんで見えるのは仕方がありませんが、
それでもワイドなキャノピーなので、中身が良く見えます。
とはいえ、やはり実機よりも幅広いので、似てない感じを強めているのは残念です。

と、まぁ、辛口な評価になってしまいましたが、ズベズダキットとしては、以前の製品に比べると一応進歩しています。
他にもどうにもならない東欧キットや海外キットは山程あるので、
とりあえずいち早く旬なキットをそれなりのクォリティで提供してきたことは、評価出来ますな。

でも、もう少し機首が細長ければかなり実機に近づいたのに・・・

ちなみに、現時点でのスホーイ社総代表はミハイル・ポゴシャンという方で、藤子・F・不二雄氏の「ポコニャン」を思い出しますなぁ。


(ちなみに初代原作の方のポコニャンは全てがヤヴァイくらいドラエもんです)

全然関係Neeeeee!!

最後に・・・コックピットにHUDを入れるの忘れてました。



オペレーション・ホット・デザート の入り口へ戻る

アホンダラ達の空 の入り口へ戻る