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ゲストレポート( TAK01 さんからのリポート )

--- APS type96 ---






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なんと理想的な射撃場所でしょう!
しかもコンクリート上にバイポットとは言う事なしです!
正直うらやましい!うらやまし過ぎる!
by キクメン
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◎測定結果

測定日:2004年6月28日(月)

天気・風:快晴:ほぼ無風

気温:32度

湿度:未測定(体感ではかなり低い、ほとんど乾燥状態。)

射撃位置から的までの距離:20m(銃口から的までの距離を10mメジャーで2回に分けて計測。)

射撃姿勢:座射(ブロックを積んだ上でバイポッドを使用。)

標的:350mlジュースの空き缶(水で満たした上で、後方にブロック片を添えて固定。)

使用弾:マルゼンのスーパーグランドマスターBB弾0.29g

射撃数:各100発

射手:TAK01

命中確率:88%(100発中88発命中。)、13コンボ(※最高連続命中回数。)

射手:Mr.K(以下K氏)

命中確率:87%(100発中87発命中。)、17コンボ

◎測定の前に

キクメンさんより水面下で与えられた極秘ミッション、
「エアライフル測定イン沖縄」(勝手に命名、大袈裟。)の中の一丁。

実はキクメンさんより「測定せよ」との条件付きで賜った物。
つまり、既にキクメンさんによりインプレされたものと同一の固体です。
っていうかいきなり真打ちの登場です。

それは…、一つしかないスコープ(これもキクメンさんからの頂き物!)でゼロインしていたのがこいつだったので、
また調整に無駄弾使うのもなんだし…。という単純な理由です。

測定の前の予備知識としてですが、キクメンさんもご指摘のこの銃の欠陥。
射撃に伴うマガジンのずれによって起こるジャムについて。(詳細はキクメンさんのインプレ参照。)
少々手を加えることにより解決しました。

内容はとても簡単、台形に切り出したゴム(おしゃれなストラップ付き。)をマガジンとリリースレバーの間に挟むだけです。
これによりガタが無くなり、どんなに撃ってもずれる事は無くなりました。
マガジンの脱着の際に、ゴムを抜く手間が一つ増えましたが、
これによりジャムの心配が一切なくなり射撃に集中できるという大きな効果が得られました。

◎測定結果の内訳

こうしてようやく測定開始。

私(1マガジン、25発)⇒K氏(1マガジン、25発)⇒測定結果記入&休憩⇒私…の運びで、
一人が撃っている間はもう一人が命中弾とコンボのカウントをとりました。

コンボというのは自分たちのオリジナルルールで、連続して命中させた数を記録したものです。(あんま意味ないか…。)
命中判定は射手の目視と、命中音です。測定者は音で判断します。

大丈夫かと思うかもしれませんが、場所が場所だけに周囲に騒音は皆無といってよく、缶への命中・外れの音は明確に聴き取れました。
なお、射手・測定者双方に判断がつかない微妙な場合(缶とブロックの境界にかすったり?)などは外れ弾にカウントしてあります。
また、命中弾のカウントについては、専用のカウンター(仮称、本当は何て呼ぶ道具なんでしょ?)を用いて万全を期しました。

さらに、風の影響を極力少なくするために的の真横に自作の吹流しを設置、
射撃の際は吹流しを的と共に照準に捉え、常にほぼ無風の状態において射撃を行っております。

測定の詳細な内訳は以下の通りです。TAK01の01は数値的に紛らわしいので略。

1回目

TAK:21(8c) ※25発中21発命中(8コンボ)の意。

K氏:21(10c)

2回目

TAK:23(9c)

K氏:23(15c)

3回目

TAK:22(11c)

K氏:23(17c)

4回目

TAK:22(13c)

K氏:20(6c)

総合結果

TAK:88%(最高13c)

K氏:87%(最高17c)

◎測定状況と下準備の詳細

今回測定を行った場所は、中城城址(なんと世界遺産なのです。)に隣接する某廃墟。
どこぞの業者が建築基準法に違反したまま建築したものの、結局は営業も出来ずに放棄されたホテルだそうです。
(TAK01の親父談。)

ここは通称「チャイナタウン」(見た目が中華風な上、無駄に広い)、知る人ぞ知るサバゲのメッカなのです。
因みにここ、某番組に心霊スポットとして取り上げられたこともあるんですが、
その実、夜な夜な出没するのは幽霊などではなく、迷彩服やSWAT装備に身を包んだゲーマーひしめく、
それはそれは恐ろしいリアルな戦場なのでした。

さて、この広大な廃墟のとある屋内スペースを利用しての測定、
当日は快晴(雲は多少あったけど)でまさに測定日和、気温は32度でほぼ無風(右上方の窓から時折微風が吹きこみます。)、
もうとにかく暑い、私の背中の汗の広がりを見よ!ってなもんです。

当日このクソ暑い状況の中で測定に協力してくれたのは、専門学校以来の友人K氏です。
彼は私と同年なのですが、入学式直後の初対面者だらけの合宿にWAのベレッタを持参して部屋で撃ちまくるという暴挙に出た兵(つわもの)で、
私にガスブローバックというジャンルを教えてくれ、本格的なトイガンの世界に導いてくれた伝道師でもあります。
射撃の腕は明らかに私より上で、ガンについての情報にも詳しい実に頼りになる男なのです。

今回はそんな二人で25発装填で1マガジン。それを交互に各4回、計100発ずつ撃ちました。
測定の状況はご覧の通りです。
それにしても20m先の空き缶ってこんなに小さく感じるのね!私には肉眼での確認も辛かったです。
スコープの存在意義が実に輝く瞬間であります!

んで、まずは東マルの0.25gBBでおおよそのゼロイン確認、兼慣らし撃ち。
その後マルゼンのスーパーグランドマスター弾0.29g(以下グラマス弾)に切り替え、
30発フル装填を計2回、二人交互に再度慣らし撃ちとホップの修正、ゼロインの微調整を繰り返しました。
もちろんバレルクリーニングも事前に済ませておきました。

◎感想と反省点など

さて、まずは銃本体の感想ですが、コッキングが非常に軽いです。
さらに、構え易く、コッキング・インジケーターや残弾0を知らせるエンプティ・インジケーターは重宝しました。
ただ重量がかなりあり、私は即バイポッドを購入しました。これは必須アイテムだと思います。

そして実射の感想としては、意外にグラマス弾を使っても散りました。
キクメンさんもおっしゃっていましたが、電動ガンのように上下左右に散るんですよね結構。
やや左にそれる傾向が見られましたが、時折ドロップするような弾もありました。
しかし、そうは言っても空き缶のサイズの範囲内であり、缶に当っているという点では問題ないですし、
人の頭、いわゆるヘッド・ショットならまず外さないでしょう。
それに、20mというのも結構な距離です。
弾道が散るのは性能の良し悪しというよりも、射手の腕や風の影響によるところが大きいと思います。

私にとって初めての本格的な測定となったわけですが、いやはや…。これ、結構ホネだということがよくわかりました。
本当は余裕があればAPS2SVの測定も一緒にやってしまおうと思っていたのですが、そんなのとんでもなかったです。

今回は天候にも恵まれ、場所についても、室内・無風、適度な明り、十分な距離がとれ、
人の目に付かない&迷惑にもならない、蚊もいない。など、考え得る中でもなかなか良い環境で測定することができました。
今後もできればこの場所を使用し続けたいものです。

しかしながら、遠い場所で農道とはいえ路駐なのであまりのんびりしているわけにもいかないという事情もありました。
それでも午後4時に着いて、測定を終えたのが6時半頃だったかと思います。
初めての測定で準備などにも手間取り、休憩もそこそこに4回の測定を行うことになりました。
これでは明らかに集中力が持続しませんし、実際に後半は疲れを隠し得ませんでした。
もしも、もっとたっぷりと休憩を取って、リラックスして測定できればきっと90%以上は出せた筈です。
少なくともこの結果でがっかりするくらいの手応えは十分ありました。
こいつはまたいつか測定し直す価値十分だと思います。




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