【 ハンドガン実測データ 】

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− 東京マルイ : グロック26 −
完全箱出しノーマル状態

射撃位置  : 5m
銃口から的までの距離  : 約4.3m
射撃場所  : 室内( 無風 )
気温  : 約25℃
射撃姿勢  : 立射
射撃方法  : レスト射撃
一枚の的には5発撃ち込む

使用弾 : エクセル弾0.25g
100発撃った平均グルーピング : 3.4cm
13.0cm2001年8月18日
21.6cm
33.7cm
43.4cm
51.6cm2001年8月18日
62.5cm
72.4cm
83.7cm
94.4cm2001年8月18日
103.0cm
114.0cm
123.5cm
135.0cm2001年8月18日
143.6cm
154.5cm
164.4cm
173.3cm2001年8月18日
184.2cm
192.6cm
204.2cm
10発撃った平均初速 : 63.4m/s
163.1m/s2001年8月18日
263.8m/s
364.6m/s
464.6m/s
563.5m/s
663.5m/s
763.9m/s
864.4m/s
961.1m/s
1061.7m/s

使用弾 : トイテック真球弾0.2g
100発撃った平均グルーピング : 3.3cm
13.2cm2001年8月19日
23.2cm
32.9cm
43.4cm
52.6cm2001年8月19日
63.0cm
73.3cm
83.4cm
94.0cm2001年8月19日
102.3cm
113.0cm
124.3cm
134.0cm2001年8月19日
143.8cm
154.6cm
163.4cm
173.1cm2001年8月19日
183.0cm
191.9cm
203.2cm
10発撃った平均初速 : 69.87m/s
170.6m/s2001年8月19日
270.0m/s
370.7m/s
469.4m/s
570.2m/s
669.3m/s
770.0m/s
869.7m/s
969.6m/s
1069.2m/s


〜 感想 〜

( あくまでも私の主観的意見なので、参考程度に読み流して下さい )

〜 東京マルイ:グロック26 〜

さて、この銃の気に入った点は、

・ このサイズの銃としては驚異的ともいえる命中精度
・ コンパクトなボディ
・ 他のブローバックハンドガンと比較して値段が安い

気になった点は

・ マガジンへのガス注入時、すぐに逆流してしまうのがイライラする(ロングマガジンでも同様)
・ マガジンへの弾ごめもイライラするかも( 軟質樹脂にパチンパチンと詰めていく )
・ ゴリッとする感じのトリガー(キレは悪くない)
・ やっぱり握りづらいグリップ
・ フロントサイトとリアサイトの隙間が広い
・ 結構重い
・ なかなかキックバックが強い(銃口が跳ね上がる)

普通なら、ズッシリ重くて、キックバックが強い方が「リアル」だということで好みの対象になると思いますが、
私の好みはこれとまったく逆だったりします。
この辺りの理由については
ガンノート(雑記)にて詳しく書きますが、
実銃の世界においても、一部の専門的競技銃や狙撃用ライフル等を除いては、
いかに重量を軽くしてキックバックを弱くし、コントロールしやすく、撃ちやすく、
携帯しやすくするかを追求しています。
私もこれと意を同じくしております。

単刀直入に言うと撃ちやすくて良く当たる銃が私の好みだということです。

東京マルイの入魂作(全作品そうですが・・・)グロック26です。

いやぁ恐れ入りますこの命中精度。
このサイズの銃でここまでやってくるとは凄まじいです。
たかがおもちゃにここまで命中精度にこだわってくるんだから大したものです
マルゼンも命中精度にかける探求心には凄いものがありますが、
東京マルイもまた、命中精度にはとことんこだわっているのだなとつくづく感じます。

話は少しそれますが、確か1999年のコンバットマガジンに「 新・クリーンヒッター理論」という
集中連載がありました。(連載分全部切りぬきスクラップ済み)
そこでの実験で、「 どうもこれは確からしい 」 という実験結果がありました。
そしてそのフィードバックの応用とも言えそうな処置が今回のグロックには導入されています。
それ以前のマルイ製品には導入されていないので、
マルイはこの集中連載における実験結果を意識したんではないでしょうか。(推測)

それはゴムパッキンによる弾の保持の考察、つまりはBB弾の位置(ここがもっともコア(キモ)な部分)
をかなり徹底研究したと思われることです。
まず、リング状のゴムパッキンは弾の保持にはなんら関与していません。
これはあくまでもノズルの機密性保持のみに関与します。
BB弾の保持はあくまでもホップパッキンのみで行われます。
そのため、ホップを最弱にすると、使用する弾によっては弾ポロがおきます。
ここがまず重要です。

箱出しノーマルエアガンの中でも、最高峰の命中精度を誇るAPS・グランドマスターでも、
とりわけM99モデルでは、このBB弾保持位置をギリギリまで
パッキンの端(銃口側)に調整することが可能となっています。
つまりこれだけ、BB弾の保持位置というのは命中精度に大きな影響を与えるのだということです。
弾の位置はつねに同位置、しかもその保持は極力弱く、銃口側ギリギリの位置で、
これがまず最も重要なポイントです。

そして東京マルイはホップ回転に指向性を与えるための措置ととれるノズルの斜めカットを採択しました。
これは、ほんのわずかの差ではあるが直径に誤差がどうしてもでてしまうBB弾と、
グリップ力が常にいつでも同じということは不可能のゴムパッキンとの間に起きてしまう「 スピン 」
を取り除くことがほとんど不可能で、(さらにバレル内スピンも大いにありうる)
ならば、それを相殺(厳密には消すことは出来ないが)する意味で、
あえて指向性を持たせた 「 ホップスピン 」 を与えてやろう、ということの結果なのだと思われます。

どうでしょう?この試行錯誤。
たかがおもちゃに対してここまでのこだわり・・・
喝采を送りたいぐらいです。
しかも値段が安い、初期不良もほとんどない、
ロングマガジンといった、ユーザーがまさしく欲しいと思うオプションの追加発売、
ここらへんが勝ち組の勝因となっているのではないでしょうか?
(どうも最近賛辞ばかり書いている・・・)

これでこのメーカーが本気で精密射撃専用のボルトアクションを出したらどういうことになるんだろう・・・
と真剣に考えてしまいます。
それ以上にこのシステムを今後の機種(数年前のマルイのカレンダーにはCz75が・・・)にも採用されれば・・・
もう少しバレルが長く、グリップが握りやすく、軽くキレが良いトリガーなどを搭載したブローバック・ガンが出たならば・・・
あぁ期待に胸が高鳴りますなぁ・・・( 「・・・」で終わるのが多い文体だ・・・ )

おっと、インプレッションが全然出来ていない!

うーーん、実際、気になる点で書いたことはかなり重箱の隅をつついた記述なんです。
あえてあげた点なので、それほど深刻な問題ではないことをここに記しておきます。
( ガス注入時には結構イライラしたかな )

命中精度に関しては、ひょっとしたらまだつきつめられる点があるかもしれません。
というのは、たいてい5発中1発くらいがフライヤーになってしまったからです。
フライヤーを除けば2センチ以内というのが驚くくらいありました。
さらに銃口から弾ポロもありました。
以上のことから、まだ、私があまり適正ホップ位置と適正な弾の組み合わせのバランスを
突き詰めてないということが伺えます。
( この弾と、このホップ位置で最高だ!という情報をお持ちの方がいましたら是非ともお知らせ下さい )

総論として、この銃はかなりポテンシャルが高い、おまけにコストパフォーマンスも高い秀作であると思います。


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