【 ガンノート: 雑記 】

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タイトル : 「 今シーズンから始めたハンドガン野外測定を終えての感想 」

執筆日 : 2003年10月12日

今年の初夏から始めた企画であったが、実行してみて良かったと今では思っている。
実に貴重なデータがとれたからだ。

まず結果から書くと 「 引っくり返った 」
なにが引っくり返ったかって、
キクメンが引っくり返ったんじゃなくて、(いや、ある意味引っくり返ったが・・・)
室内精密射撃の結果、成績順位ランキングが引っくり返ったのである。

これには驚いた。
本当に正直驚いた。

ちなみに室内射撃は今でも自分は測定方法にある種の誇りを持っている。
まず腕は台の上にレストしているし、温度も湿度も可能な限り一定に保っているし、
ターゲットはかなり工夫して、ミリ単位で正確な値が測定出来るようにもしている。
しかも、1日で一気に100発は撃たず、コンディションとコンセントレーションを考えて、
一週間かけて100発を消化する。

この測定方法での唯一の不満点は我が家の住宅事情による距離の短さであった。
立ち位置5メートルだと、自分はリーチが長いほうなので、
マズルから4メーター弱程度の距離にしかならないのである。
これはハッキリ言って短すぎる。
正直、自分的には全く興味のない距離なのである。
ハンドガンで測定したい距離は10メーター前後なのである。
そんな5メーターが立ち位置というのは一昔、いや、十年単位で昔の銃の話なのである。

それでいてもう一つ気になるのが、
レストしての測定は確かにその銃、純粋の射撃性能を見るには良いのだが、
では、それをスタンディングで何の支えもなしに両手で構えて撃ってみてどうなんだ?
という点についてはかなり結果が変わってくることである。

事実変わった。
結果はもう、ビックリする程引っくり返ったのである。
これだから面白いのである。
こういう具合に状況の変化で一変するところが面白いのである。
ゴール、結果、結論、一点の曇りもない、全く動くことのない解答があっては、
面白くないのである。
(でも、人間の心理としてそれを求めているところがまた面白い)

そういうわけで今回から始めてみた野外測定は多大な宿題や考察を残していってくれた。
とにかく15歩12メーターの距離で350mlのジュースの空き缶というのは、
色んなメーカーの色んなハンドガンにとっての分岐点ラインなのである。
(ただし、最低でも100発以上撃たなければ、判断を下すには足りない)
各社ともこの距離を境に個体の性格がかなりハッキリ表れるのである。
室内近距離では出てこなかった性格がどんどん出てくる。
これが実に面白かった。

さて、もう一つ驚いたのが、最近の箱出しノーマルガンは、
実に安定動作するということである。
本当に安定作動するようになった。
しかもバレルメンテやメカメンテをほとんどしていないのに、
大きくグルーピングが狂うこともなかった。
これには本当に驚いた。
つくづく業界の進歩、進化を味わった。

また、ネット上で協力してくれる力強い方々も現れて、
大いに嬉しく、楽しくなった。
このレギュレーションがどんどん広まっていってくれれば、
購買時の(あくまでもひとつの参考情報としてだが)選択基準になり、
また、業界の方々のチャレンジ目標にもなってくれるのではないか、
と、勝手に妄想してしまうのである。

さて、これからガスガンは冬眠シーズンに入り、
これからは電動ガンやコッキングのシーズンになる。
しかも年末はマルゼンの次期APS2、type96 に、
東マルのボルトアクションという、もう、願ってもいなかった、
夢の対決が待っているのである。
これはもうかなりたまらない対決シチュエーションである。
今後、長物のレギュレーションも若干変更して、
本当に誰でも用意出来て、誰でも実際に行える方法を模索するので、
長物のほうもそのレギュレーションをスタンダードに出来ると良いなと思っている。

実は今回、自分のホームページを開くにあたって、
電動ガンに関しては載せていないデータがある。
それはオーバー1Jハイパワーの電動ガンによる、
10メーターレンジの測定結果である。
だが、これらの結果は掲載はしない。
そして、これからもメカボ内は可能な限りノーマルを保ち、
もしもチューンするとしても、チャンバー周りとか、
首根っこ強化やバレル変更等にとどめておこうと思う。
とにかく全国どこにいても大体手に入って、用意出来る物を道具に、測定しようと思うのだ。


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