【 アホンダラ達の空 】

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◆◆◆ 「遠きに在る友人の忘れ形見へ・・・・パート1」 ◆◆◆

--- ショッパイヤ高原の激闘《番外編》 ---

何時もの様にハンガーで愛機の整備をしていた俺は、妙なエンジンノイズを聞いた。

「ン? こんな音のした機体ってあったかな?」

変に思い、下で作業をしていた整備のエリックに尋ねた。

「ヘイ、エリック、ヘンな音しないか?」
「ああ、スバル、アレさ」
「??」

エリックがアゴでしゃくった方を見ると、ハンガーの前に妙に小さい車が一台止まっていた、
おもむろにドアが開くと、中から見覚えの在る姿たが見える・・・・

「なんだ、ステンのダンナじゃないか、如何したんだい? そのクーパーは?」
「おお、今さっきな、ディーラーから送られて来たんぢゃ」

見ると、ピカピカの新車だ、シートにはビニールが掛っている。

「へえ、新車ジャン、名誉教官になったお祝いかい?」
「いや、知り合いにプレゼントしようとおもっての、奮発したワイ」

赤いボディにルーフとボンネットはマットブラックのなんとも妙な取り合わせのカラーリングだ。

俺達はドッグファイトの興行でオギリスに来ている、世界は今、キクメン軍
イシケン軍、更にエーロ軍に大別され、エネルギウム争奪戦の真っ只中に在る。

もっとも、其れは国や都市を壊滅、占領、民族の迫害等が目的ではなく、
新エネルギー鉱床の採掘権を賭けた戦いなので、民間人には直接の被害は少ない。

ドッグファイトサーカスは各国の戦意向上、優秀なパイロットの育成、スカウト
果ては賭博まで(影では各国で雇う、傭兵部隊の資金源なんて噂まで)
色々な理由で世界何処でも行なわれている。

アメリアのドッグファイトリーグが海外、特にイシケン軍に肩入れしている国に赴き
興行をするなんて事はしょっちゅうだ、勿論、その逆もある、
ドッグファイトだけは国境は無いのだ。(ヘンな話ではアルが・・・・)

学生の頃に学んだ歴史の中にも、こんなノンビリ・・・・いや、殺伐としない戦争なんて、
見た事も聞いた事も無い、ま、戦争だからある程度の犠牲ってのは付いて回るけどね、
それでも昔の戦争に比べりゃマシな方だ、なんてったって民間の犠牲が少ないってのがいいよ、うん。

「・・・・・・・バル・・・スバル!?」
「へ!?」

おっと、いかん、説明が長過ぎた、どこまでだったっけ? あ、そうだ!

「どうしたんぢゃスバル、 まさかその若さでアルツ・ハイメルン・・・・・・・」
(※アルツハイマーのアホンダラ名)

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「アルツ・ハイメルン」・・・
そこまで別名にしなくてもいいんだけど面白いのでそのままにしておきます。
そもそもこういうアホウ語自体、出元はアホウなキクメンの過去の記述だと思います。
それをわざわざ使っださっているあたりが実に嬉しいですねぇ。
by キクメン
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「まさか! チョイ考え事だよ、其れより誰に贈るんだい?そのクーパー」
「おお、ワシの親友で"サー"の称号を持つ者が居っての、称号は其のセガレが継いだのじゃが、
そのセガレが誕生日を迎えるのじゃ、そのプレゼントにナ」

「ふ〜ん・・・って”サー”って言ったら貴族じゃねえか、そんなお偉いお人のバースデイにクーパー!?」
「別に構わんじゃろうが? 高過ぎるかの?」

いや、そうじゃねェえって・・・・・もっと気の利いた小物とかってあるだろ?

「で、其の貴族の御令息は今何処にいるんだい?」
「そうじゃった、ええと、確かショッパイヤ高原にいるとか・・・・・」
「はあ?」
「いや、ミンゴルのショッパイヤ高原と言う所に居るそうぢゃ」

・・・って、そんな遠い所にこの車を届けるつもりかよ! それにアソコは今・・・・

「だ、ダンナ、ショッパイヤって言ったらアソコは今戦争中だぜ? そんな所に・・・・」
「だから此処に来たのぢゃ」
「へ!?」
「どうぢゃ、スバル、ワシと一緒に行かんか?」
「な!?」
「輸送機をレンタルしてあるのぢゃ、丁度今日で興行も千秋楽だしの、明日からはオフぢゃ」

な、何を考えてるんだ?

「いや〜、国のチョコッチ(スコッチのアホンダラ名)も飲み飽きたしの・・・・」
「・・・・・・・」
「ミンゴルの馬乳酒もなかなかイケるて♪・・・ふぉふぉふぉ」

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「チョコッチ」・・・
そこまで別名にしなくてもいいんだけど面白いのでそのままにしておきます。
by キクメン
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こ、このじいさん、ホントはそれが目的なんじゃ・・・・・・
そう言えばこのダンナ、現役時代もかなりの酒豪で有名だったからな・・・・

「さあ、明日になったら早速出発ぢゃ!」
「って・・・お、おい・・・まてってば、行くにしたって支度が・・・」
「な〜〜に構わんて、泊まりは知り合いの馬賊一家のテントで充分ぢゃ、ふぉふぉふぉ」

ああ、オフになったら故郷(クニ)に帰る予定だったのに・・・・・・

「な〜に、用が済んだら其のままスバルのジャプンに直行ぢゃ、どうぢゃ、直行便じゃぞ?」
「ってなにが・・・・・・」

あ〜・・何処に降りるんだよ・・・何処も民間飛行場だぜ?・・・
何処の軍籍マーク付けたってカドが立つの知らんのか?

「心配ないて、マークはドッグファイト委員会のを借りる、これで天下御免ぢゃ」
「ついでにジャプンのサケとショウチュウも積んで帰るとするかの」
「なんかいったか?」
「いや、なんでもないワイ」

結局、次の日、俺達はステンのダンナに良い様に言いくるめられミンゴルのショッパイヤまでフライトするハメになった。

あ〜〜あ、無事に着けりゃ良いんだが・・・・・・・



今回のお題、タミヤ 1/24 モーリス・ミニクーパー



時計はこの時点で午前です(眠)



朝までには此処まで出来ました(超眠)



今回は割合、綺麗な環境で作業が進んでおります(当たり前だ)



中はおおむね完成(嬉)
(誰だ? シートの塗り分け、へたっぴなんて言ったの?・・・仰る通りです)



完成!!



完成!! 其の2

細かい傷、ゴミはこの際無視しましょう(何のコッチャ)

如何だったでしょうか? キクメンさんのホークのストーリーに合わせて(合っているのか?)
書いてみましたが、やはり最後の方は滅茶苦茶になってしまいました(汗)

で、何処が話のカラミかと言うと・・・・・・
オギリス空軍のホークとオギリス車のミニ・クーパーが・・・・・・

わーーー! ごめんなさい、もうしません!!

話の続きはパート2へ・・・・・
え? 今度はしっかりと書けよって!?

さァ? なんせ私《KEI》、最近かなり壊れてきてるんで・・・・・・

では、後編でお逢い致しましょう、    Good rack


<<<<<<<<<<< そのまま続けますぜ、by キクメン >>>>>>>>>>>


◆◆◆ 「遠きに在る友人の忘れ形見へ・・・・パート2」 ◆◆◆

--- (かなり主題がズレて来たぞ) ---

単調な飛行が続いた、ふと腕時計に目を走らせる、午前3時か・・・・・・・
隣のコ・パイロットステンの席では、ステンのダンナが高いびきをあげている。

(あ〜あ、なんでこんな仕事引き受けちまったんだろう?)

オレは自分の不運を呪った、仕方がない、ダンナの話に乗ったオレがマヌケだったんだ。

「ダンナ、ダンナったら、起きて操縦代わってくれョ」
「う〜〜ん・・・・むにゃむにゃ・・・・・」
「ちっ!」

ダメだこりゃ、すっかり眠っていやがる、しかもサコッチ
(スコッチウイスキーのアホンダラ名)のボトルをしっかり抱えて・・・・・

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「サコッチ」・・・
微妙に上の記述で出てきたチョコッチ(スコッチのアホンダラ名)と違う処がミソ。
そこまで別名にしなくてもいいんだけど面白いのでそのままにしておきます。
by キクメン
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なんだ?、あ〜〜あ、モルトグレーンの最高級じゃねえか・・・くそー、オレも飲みてェ!
ん? シートの横には・・・ジンの空きボトルまで転がっていやがる・・・・

とんでもねェジイ様だ、自分が飲みたいから俺に付き合わせやがったな?

仕方無しにポットに入った濃いコーヒーをカップに注ぐ、強烈な苦味が眠気を覚ましてくれるが
そんなものは焼け石に水だ・・・・・・

エーロッパを越すと後はな〜〜んにも無い大地の上をひたすら飛び続ける、昼間はまだ良い、
チョッと高度を落とすと景色が見れるから・・・・・・・

しかし夜はダメだ、都市はおろか町の灯りも見えやしネエ・・・・・・

一時オートパイロットに切り替え、キャビンに向かう、もっとも、輸送機ではキャビンと言うより
カーゴルームと言った所か・・・・・・・

後ろでは一緒に付いて来た整備のエリックがやはり眠りこけていた。

「オイ、起きろよ」

彼の頭を軽く小突く・・・・・

「痛ってェ、なんだよスバル?」
「替わってくれ、もう眠くて・・・」
「ステンのジッちゃんは?」
「だめ、すっかり出来上がって高いびき・・・」
「しゃあねえなァ、解ったよ」
「スマンな」
「なに、良いって、好きで付いて来たんだから・・・・」

エリックがコクピットに向かうのを見送り、フロアに敷いてあるエアマットに倒れこむ、
ヤツが輸送機のライセンスを持っていてくれたのは幸運だった。

ま、整備と言っても実際は小さなチーム内では何でもやらなきゃなんねえ、
それこそ次の開催地へのパーツや器具の搬送とかね・・・・・・・

さて、そろそろ眠るとするか、ヤツなら安心して任せられる・・・・・

ふと、視界の中にシートが掛けられた積荷が目に入った、中身はちっちゃナ車だ。

ステンのダンナの友人、その息子が今、ショパイヤ高原で教練飛行隊の教官をやっているそうだ、
この車は彼のバースディプレゼントで、直接渡して度肝を抜いてやりたいとダンナは考えている。

オギリス空軍じゃ私用で搬送する訳にゃならんと突っぱねられ、
仕方無しに今回のミッション(!?)を考えたと言う訳だが・・・・・・・

『酒は旨いしネエチャンも綺麗だ』なんて口車にまんまとはめられてミンゴルくんだりまで
飛んでくるハメになろうとは・・・我ながら情けない話だ・・・・・

日がすっかり昇った頃、オレは目が覚めた、コクピットに向かうと、
ステンのダンナがスティックを握っていた。

「お早う、スバル、昨夜はごくろうじゃったの」
「ああ、御苦労だったヨ、・・・ったく一人で飲んじまって・・ブツブツ」

「さあ、もう直ぐミンゴル空港じゃ」

ダンナの差した指の先に、うっすらと空港が見える、あれがミンゴル空港か・・・・

「あすこで給油と整備をしたら今度はオギリス軍のショッパイヤ教練師団の仮設基地まで4時間のフライトぢゃ」
「おいおい、休み位取らせろよ」
「解っておる、ミンゴル料理でぶわ〜〜〜〜とナ」
「お、いいねえ、じっちゃん、オレも混ぜてくれるんだろ?」

横からエリックが口を出す

「当然ぢゃ、ワシのおごりぢゃ」
「やった〜〜〜、じっちゃん、話せるぜェ」

・・・ったく、何を盛り上がってんだか・・・・
バースディプレゼントは二の次か???

ドッグファイトのペイントしてなけりゃとっくに撃ち落されているって言う状況なのに・・
呑気と言うか、緊張感が無いと言うか・・・・・

《ガーー・・・ピーピーーー・・・ちら・・・ゴル》

「おっと、コントロールからだ、さあ、ご馳走の話は後、仕事だ」
「OK,さてと、オペレーターは綺麗なネエチャンだとイイナ♪」
「まったくぢゃ」

・・・・こいつら、ナニ考えてんだか・・・・・

「此方ドッグファイトチーム専用カーゴサービス、コードD・F・C4649、37564便、着陸許可を願う、オーバー?」

《ガー・ピー・・こちらはミンゴル国際空港コントロール、コード確認、着陸許可OK,ミンゴル上空の風向は・・・・》

おっと、残念、どう聞いてもこの声はオッサンの声だ。

さて、問題はミンゴルからオギリスの基地までのフライト許可か・・・・・
ま、このジイ様のこった、抜け目は無いんだろう。

オレたち3人と荷物を載せた輸送機はミンゴルの大地に滑り降りていった・・・・・

こうなったらヤケクソだ、喰って呑んで騒いでやる・・・

しかし、俺達はまだ知らない、ステンのダンナが贈り物をしようとしている貴族のパイロット教官が
バースディ所ではなくなってしまって居た事を・・・・・・・

ああ、俺達の苦労はどうなるのか? それは・・・・・・・・・口にするのもイヤだからもう書かない。

《End??》

皆様、いかがだったでしょうか?
なんとかこじ付けてキクメンさんのストーリーに絡めてみましたが、・・・・・・・・

え? やっぱりダメ?

そんな事仰らずに、「コイツはホントにあほうな奴だ」位に見てやってください。

いい加減にしないと本当に石をぶつけられそうなので、今回はコレにて撤収!!

間抜けな話を最後までお付き合い頂いた方々、御礼申し上げます。



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