【 アホンダラ達の空 】

アホンダラ達の空 の入り口へ戻る



Dogfight Circus

#6 LadyFighter Session1:Trouble

ハンガーの中で俺は、1瞬自分の目を疑った。
オイルと男達の汗の臭いで満ちているこの場所で可憐な1輪の美しい花を見たような気がして、
彼女から目を離すことが出来なかった。
(なぜこんなところに・・・・)

彼女は、俺の視線に気が付いたのかこちらに顔を向けるとにっこり微笑み、俺の方に近寄って来た。

「綺麗な機体ね、ふ〜ん、Mig15bisか・・・
大事にしている見たいね、手入れが良く行届いているわ、パイロットは貴方?」。

「あ、ああ、そうだけど・・・・キミは・・・?」。

突然、話しかけられ俺は面食らった、それにしても・・

「ああ、御免なさい、失礼だったわね私ったら・・
始めまして、Gloria・Mercedesよ」。

「あ,ああ Subaru・Toyotaだ・・・・」

俺は握手しようと手を伸ばしたがハッと気ずいて手を引っ込めた、すると・・・

「?、ああ、気にしないで、オイルの汚れなんか平気よ、さあ手を出してMr.Samurai・fighter」。

と、言いながら俺のオイルまみれの両手を取って、無邪気に微笑んでみせた・・・・・

白いドレス姿で現れた女が何故俺の愛機の機種や状態を見抜けたのか、始めは不思議だったが・・・

「私も戦闘機のパイロットなの、フフフ」。

「次のSugar・lake・Cityの大会から皆と一緒に飛ぶ事になったの、ヨロシクネ?」。

と、言いながらwinkして見せた。

・・・それがGloriaとの始めての出会いだった。

あれから2年、荒くれ供の多いDogfightCircusの世界で彼女は男達に負けない程の成績を収めている、
個人のレシプロ・ジェット総合でも上位にランキングされ、
又、コンストラクターズポイントにも大きく貢献して、
今シーズン前半の彼女の所属チームのポイントは、Gloriaが稼いだようなものだ。

「どうしたの? Sbaru 、ぼ〜として」。

「あ、ああなんでもねえよ、ちょっと、な」。夜のカフェテリアで、
俺は慌てて頭をふった、まさか2年前の事を思い出していたなんて言える訳無い。

「ふ〜ん、変なの・・・」。

そう言うと彼女は、ジャプンから昨日White・Dog便で届いた深草煎餅を食べながら、
「これって、ジャプニーズ・クッキー?美味しいわね」。

「ねえ、他に何か無いの?」と、俺のバッグの中を漁り出した。

「お、おいおい、何やってんだよ。 お前のチームメイトが見てたらトラブルになるぜ」。

「あら、いいじゃナイ。 私、そう云うの好きよ」。

「ソッチは良くてもコッチが困るんだよ、さ、もう自分の宿舎に戻りな、
ホラ、これ、持って行っても良いから。」

と、煎餅とほうじ茶のティーバックを持たせてGloriaを帰した。

「サンキュウ、Sbaru,Goodknight、Chu?」。

投げkissをしながら、カフェテリアを後にした。

「イイ娘じゃねえか、え? 惚れたか?」。

と、チームマネージャーの、Ron・Opelが後ろから声を掛けてきた。

「何言ってんだよ、Ron,・・・これだから年寄りってのは・・・いって〜」。

全部言い終わらない内にRonの拳骨が後頭部を襲った・・・・・

「だから年寄りって言うなと言ってるだろうが小僧」。
(なんだよ、自分は小僧呼ばわりかよ、だから・・・・)

「なんか言ったか?、小僧、」
(聞こえてんのカイ!!)

そんな間抜けなやり取りをして居る内に、夜は更けていった・・・・・・

SbaruとRonが、楽しく遊んでいる時、私はちょっと困った事になっていた。

チーム・ValkyrieWings(Subaruの所属チーム)に遊びに行ったのがチーム内で問題になったのだ、
オーナーのDaimler・GrockとチームエースのTaurus・Zastavaがやれ、スパイだの、
契約違反だのと大騒ぎになってしまったの・・・

「いいじゃない、皆Dogfighter仲間なんだもの、別に・・・」。

「いいや!此れは重大な問題だ、チームの結束を乱す破廉恥極まりない行為だ!」
(ハレンチ・・ってアンタ、別に<H>しに行ったわけじゃ・・・)

「そうだ、契約書にもその事が・・・・・」
(何処にも書いて無いわよそんなこと・・・・)

「わかったわよ!!今回の事は私のミスってことで!!」

「何だ、其の言い方はっ!!君はそれでも・・・・」

「まあまあ、オーナー、此処でそんな議論をしても・・・彼女、まだ子供なんですから」。
(ん、なによ、このナイス・バディのどこが・・・・・)

「身体の方は・・まあ、結構ですが、精神年齢が、ね」。
(ああ、そう、よかった・・・って良く無いわよ!!)

「そ、それってセクハラ・・・・」。

「だまれ!!いいかGloria、汚名を挽回したいのなら明日の対戦相手に遅れを取らないことだ!!
それから2度とこの様な失態を起こすな! いいな!?」。

「オ、OK・・・解ったわ・・・・」。

そうして、オーナー達は部屋を出て行った・・・

冗談じゃないわよ、何で私がこんな扱いを受けなきゃ・・・・・

Gloriaの身にそんな災難が降り掛かっていた事を知らずに、俺は宿舎のベッドの上で寝転がって、
持参したコンパクトDVDプレーヤーの古い映画を観ていた。
(タイトルはアイアンイーグル)

「よし!そこで反転!!ああ!?チャッピ〜!!」。

1人で興奮しながら観ていると携帯の着メロ(映画TOPGUNのDangerzone)が流れた、
「何だよ、いいトコなのに」(主人公Masters少年がチャッピーの残したメッセージを聞いているシーン)、
俺は画面から目を離さずに携帯に出て、

「解かったよ、Ron、明日も早いんだろ!? もう寝るよ!!」 と言った。

「・・・・・・ ツー・ツー・・・・」。

「ん?なんだ、悪戯か?」。

俺は気味が悪くなり、その晩はもう寝る事にした・・・・・

--- Session1:Trouble・・・・End ---

◆◆◆ 作者解説 ◆◆◆

どうも、またまた参上致しましたKEIです。

どう言う訳か、Gloriaしゃんのストーリーのアイデアが頭の中にビビッときまして今回の執筆と相成りました。
(仕事は如何したんだ?仕事は!?)

今回はGloriaとSubaruの出会いから現在に至るまでの経過と
彼女と彼女の所属チームとの関係がまずくなるまでのストーリーを
お届け致したいと思っております。

さて、ここでメインキャラのご紹介を・・・・

名前  Sbaru・Toyota  Gloria・Mercedes
出身国  Japun  Ameria
年齢  26  24
性別  男性  女性
身長  180cm  178cm
体重  63kg  Top secret
3サイズ  ---  ご想像にお任せします
所属チーム  Valkyrie・wings Sky・Pirate
搭乗機  Mig15bis  F-84G
好物  煎餅とほうじ茶  イチゴのクレープ
以上です、(あ、あまり細かく設定すると後が・・・・・)

少し長くなってしまってストーリーがだらけ気味ですが、
どうぞ、笑って許して下さい、では、続編でまた。

 P,S  Sky・Pirateのオーナーとエースの名前、どこかで・・(ヒント・月Gun6号)



アホンダラ達の空 の入り口へ戻る