【 我が軍 勝利 番外編 】



恒例のキクメン小隊日誌、今回は休暇中のキクメン小隊長の旅の模様をお送りしよう。
そう、それは不思議な町での出来事だった・・・


ある日のこと、激戦終えて基地へ向かう途中不思議な空間を発見した。
その後どうにもその空間が気になって仕方がなかったキクメンは、
休暇を利用してその空間に一人向かっていた。

その空間を飛び立つことかれこれ数時間、急に視界が開けたと思ったら、
そこにはこれまでキクメンが見たこともない町並みが現れた・・・


な・・なんだ?この町は・・・これまで見たこともない建物が並んでいる・・・
これは、木造建築か?だが、あの屋根は木じゃないな、なんとも不思議な屋根だ・・・
あ!人だ!人がいる!・・・でも・・・なんか変だぞ・・・
若干危険な感じがするが・・・えーい!降りてみよう!

何事も当たって砕けろだ!(砕けちゃイカンでしょう、砕けちゃ)


こ・・・こんにちはー!
ドババババ!!!
うわ!いきなり撃ってきた!問答無用ですか!!
シュバシュバシュバ!うわ!イタタタタタ!痛い!痛いって!
自分は敵じゃありません!観光客です!観!イタ!
やめなさいって!イタッ!!コノォ!!

突然無表情でキクメンに襲い掛かる謎の住人。
しかも次から次へとドンドンワラワラ出てきてはキクメンに襲い掛かる!
さしものキクメンも多勢に無勢、機動力ロボの特性をいかしてその場から可及的速やかに撤退した。


フゥフゥ・・・ハァハァ・・・な、なんだったんだあの住人達は・・・
いきなり何も言わず襲ってきたぞ・・・・
しかもなんか妙な攻撃をしてきたのもいたな。
そういえばどこかで聞いたことがある・・・

「 隊長、ぼくカッパ巻きが大好物なんですよ 」
「 カッパ?カッパって何だ?何を巻くって? 」
「 カッパていうのは・・・・ 」

あーあれだ、思い出した。サクが言ってたな、遠い東洋のモンスターだとか・・・
ハハァ、なるほど、そうか、それでか。
あの攻撃はアレだ・・・・ニンジュだ!ニンジュ!カッパのニンジュ!
ニンジュカンフーだ!( カンフーは違うだろ・・・ )
すごいなぁ、あんまり効かなかったけどとりあえず痛くはあった。
しかも消えたり分身したり、カンジ光線が出たり、さすがニンジュだ。( 忍者は漢字光線は出しません )
こりゃ帰ったら、皆に報告せねば・・・

しかし、このゲート・・・木造とはいえ実にビューティフルでアーティスティックではないか。
いや見事、素晴らしい造形だ。ニンジュは手先も器用と見える。これは勉強になるなぁ。
ん?先にも何かあるようだ・・・ニンジュは・・・いない。よし、今だ、行ってみよう。


・・・・!!
コ、コレは・・・・!!な・・・なんと、なんと言ったらよいか・・・
素晴らしい!実に素晴らしい!これが要塞というのか?ここまで芸術的な建造物はこれまで見たことがない。
さすが、ニンジュの国。東洋恐るべし・・・

ハッ!いかん!誰かくる!!名残惜しいがここまでか・・・・

こうしてキクメンの単独不思議旅行記は幕を閉じた。
これらの映像はキクメン小隊、引いてはADF天使軍情報部にも送られ貴重な資料として保存されることになった。




で、隊長、何か土産になるようなものは持って帰らなかったんですか?
うむ、突然のニンジュの襲撃を受けてまったくそれどころではなかったんだが、
だが日頃の訓練のたわものか、気付いたらニンジュのパーツをちゃんとパーツ収集コンテナにおさめていたぞ。
えっ!!ニンジのパーツですか!!いいなぁ!それ見せてくださいよ!是非!
ウム、現物はもう既に情報部へと渡したからないが、その前にちょっとだけ自分のロボに取り付けてみた画像が残っている。
それでよければ見せてもいいぞ。
うわー見たいです!是非とも見たいです隊長!
うん、これがそうだ。



















































・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・隊長・・・

?どした?
これじゃまるで、さらし首ですよ・・・・
さらし?
さらしって何をさらすんだ?え?首?そりゃどういう意味だ?
東洋ではその昔・・・・



その後、キクメンがこの画像を消去したのは言うまでもない・・・・


キクメン小隊の戦いの日々は続く・・・